予想外
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レオンと戦うのは困難だと思います。ですが、シリルなら試合を優勢に運ぶことができるでしょう」
ラクサスやエルザもかなりの強者ではある。さらには6代目マスターマカロフはジュラと同じ聖十の称号を持つ大陸に誇る魔導士。にも関わらず、彼らでは対抗できずにそれよりも力が落ちるシリルでは対応できるというのがどういうことなのか、皆わからずにいた。
「初代。シリルなら大丈夫という理由は?」
「見ていれば分かりますよ、6代目」
意味深な笑みを浮かべる少女を一瞥し、妖精の尻尾の魔導士たちはシリルとレオンの戦いを映している魔水晶ビジョンを見上げていた。
シリルside
「やぁっ!!」
「はぁっ!!」
俺とレオンは同時に相手に向かって突進していく。レオンはどうやら左が利き腕らしく、そちらで拳を握り締めて向かってくる。
両者の拳が交わろうとした瞬間、俺はあえて軌道修正する。
「!?」
レオンは俺が何をやろうとしているのかに気付いたみたいだ。だけど、残念だけど今からでは対応することはできないだろう。
向かってくるの拳より内側に自分の腕をねじ込む。そこから相手の魔力が込められていない上腕や前腕の部分に肘を押し当てより軌道を外側に行かせる。
これで俺よりも多少長いレオンのリーチを封じることができた。彼の拳は肘が外側に逃げてしまったことで俺からは離れている。だから体を近づけて出来うる限りの勢いを乗せて拳を入れる。
「くっ!!」
頬に完全にヒットさせることができた。続けざまに膝を腹部へと1度蹴り上げて追加攻撃を喰らわせる。
「このっ!!」
「危ね!!」
胴体に攻撃を受けたのにレオンの奴は全く動じることなく空いている右手でパンチをかましてくる。が、俺はそれを見切っていたので簡単に避けることができた。
やけくそのように見えなくもないけど、次から次からへとキックやパンチを繰り出して主導権を握ろうと攻めてくるレオン。だけど、それはすべて空振りに終わり、攻撃を出した直後の僅かな隙にちょいちょい細かく魔法をぶつけて彼の体力を奪っていく。
「氷神・・・・・」
片手に魔力を纏わせ膝を曲げるレオン。何をやろうとしているのかすぐにわかったので、素早く回避行動へと移行する。
「永久凍土!!」
勢いをつけて俺が元いた場所に飛んでくる。だがそこは俺がさっきまでいた場所でしかない。
「水竜の・・・」
彼の魔法を読み切り避けるために動いていた俺は何の心配もなくあの強力の魔法から逃れることができた。それに加えて背後
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