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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
予想外
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らな」

こちらは魔水晶(ラクリマ)ビジョンから試合を観戦している妖精の尻尾(フェアリーテイル)の応援席。ビッグスローとフリードはレオンの復活で勢い付く蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の実力者2人と互角に渡り合っているラクサスたちを見てホッと一安心といったところである。

「だけど問題は・・・」
「あの子だよね・・・」

目線を合わせてそう言うのはリサーナとカナ。彼女たちが心配している人物とは言わずと知れたあの少年である。

「シリルの奴、あんなバカみたいなパワーの持ち主に対抗できるのか?」

グラシアンとソフィアを一瞬のうちに姿を確認するのがやっとなほどに吹き飛ばした目覚めた神、レオンと対決することとなったシリルのことである。

「心配しすぎだよ。シリルは伏魔殿(パンデモニウム)でも三大竜との戦いでも勝っているじゃないか」
「それにあの三人衆のノーランと互角以上に戦えるのよ。少し力があるからって負けるとは思えないわ」
「頑張れシリルお姉ちゃん!!」

アルザックとビスカはシリルの4日目までの活躍を見てみんなの心配は不必要なものだと考えているようだ。彼らだけでなく、他にも何人かのメンバーはそう考えていたようで、アスカの「シリルお姉ちゃん」に大爆笑するほど余裕を持っているように見えた。

「だけど、シリルは水の魔導士だからな」
「氷の魔導士のレオンとは、相性悪い気がするぞ」

ジェットとドロイは属性的な問題でこの対決を心配しているようだった。グレイとジュビアのように恋愛関係なら水と氷の相性は良さそうだがバトルとなると話は変わってくる。

水の魔導士であるシリルにとってそれを凍らせることのできる氷は脅威と考えて間違いないだろう。

「それにあれだけのパワー・・・かすっただけでも致命傷になりかねない威力だからな」
「ラクサスやエルザならまだなんとかなったかもしれねぇけどよ」
「シリルは正面からぶつかることが多いし、純粋な力勝負になったら勝てないわよ」

雷神衆は全員が全員、このバトルに不安を持っているらしい。だが、それを聞いていたこの少女がその意見をバッサリと切り捨てる。

「いいえ。むしろレオンの相手がシリルで助かりました」
「「「「「え?」」」」」

初代マスターメイビスの発言に応援席のメンバーは驚き一斉に視線を彼女に向ける。

「シリルで助かったってどういうこと?初代」
「言葉通りの意味です。私の計算では、レオンを封じ込めることができるのはシリル以外にいないでしょう」

全員顔を見合わせ目を点にしている。そんな中フリードは初代に少し不機嫌そうな顔で問いを飛ばす。

「それはラクサスでは力不足ということか?」
「悪く思わないで下さい。ラクサスやエルザ、例え6代目といえどあの
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