予想外
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「ぐっ!!」
下からのパンチを受け空中に体が浮くジュラ。蛇姫の鱗のマスターオーバは驚いていた。
「いけぇ!!ラクサス!!」
「オオオオオッ!!」
「イェー!!」
地面にめり込み倒されたかに見えたラクサス。しかし実際にはまだ戦闘不能にはなっておらず、油断したジュラに拳をねじ入れた。それを見て彼の親衛隊である雷神衆は大喜びである。
「フッ」
殴られたジュラはニヤリと笑うと足を地につけ着地する。そこから上に着ている黒い羽織を脱ぎ捨てると、地面に手をつけ魔法を繰り出す。
「はっ!!」
「うあっ!!」
足元から岩が現れ宙に投げ出されるラクサス。だが彼はあえてその力を利用して攻撃を試みる。
「雷竜方天戟!!」
「崖錐!!」
自分の雷で戟を作り投げ込むラクサス。ジュラはそれを無数の岩を作り防ぐ。
2人の力がぶつかり合ったことにより砂煙が立ち込めたその場所。ラクサスはその中に着地すると雷を纏いトップスピードでジュラへと果敢に突撃する。
「うあああっ!!」
ジュラの顔面に拳を放つが彼はそれを左腕1本で簡単に弾く。そこから素早く右手を振るいラクサス目掛けて数本の岩の柱を出現させるが、ラクサスもそれを見切り交わしていく。それどころか彼はその岩を逆に利用することにした。自由の効かない空中。だがジュラが作り出したその岩を足場にすれば空中でも移動することができるし、何より相手に軌道を読ませることなく接近できる。
「はぁっ!!」
右に左に岩を蹴って移動しジュラに迫るラクサス。だがジュラもそう簡単にやられるわけにはいかない。接近してきたラクサスの居場所をすぐに把握しその頭に手刀を振り下ろし地面に叩きようとする。
一瞬動きが止まりかけたラクサス。彼はそこから執念でなんとか持ち直すとジュラに左ストレートをお見舞いする。
ニヤッ
ラクサスのストレートにより重心が後ろに傾いたジュラ。だが彼はまだ余裕なようで笑みを見せる。
ラクサスがジュラに追い討ちをかけるように右ストレートを繰り出すがそれを左腕でブロック。防がれたラクサスは右足を使い蹴りに方向転換するがジュラはそれを読んでおり体を後ろに下げて回避する。
「はっ!!」
「ぐっ!!」
ジュラはガードを下げているラクサスに拳を繰り出し見事ヒットさせることに成功した。それでもラクサスは攻め続ける。時には雷を使い、接近すれば自分の鍛え上げた肉体から繰り出す格闘技で。
「すげぇ・・・」
「あのジュラと互角に戦ってる」
「あいつ・・・レイヴンを1人で倒しちまった奴たぜ」
これには観客たちも驚愕している。大鴉の尻尾のメンバー全員を相手に1人で勝利を納めたラクサス。それゆえに強いことはわかって
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