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Deathberry and Deathgame
Chapter 3. 『世界を変えた人』
Extra Episode "Deathberry @ X-mas"
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?」
「ああ、一護の戦利品の査定中だ。もう少し待ってくれ」
「アイヨ。ってか、リっちゃんはドコダ?」
「クリスマス限定屋台につきっきり、だそうだ」
「ありゃ、それは当分動かねーナ。で、ベリっちはヒマした挙句に雑用ってカ。辛い現実だナ」
「うるせえよ。勝手なこと言ってんな。おいエギル、まだ終わんねえのか?」
「へいへい、ちっと待てよお……よし、これで終了だ。金額は、こんなもんでどうだ?」

 馴染みの仲とはいえ、第三者(アルゴ)がいる状況下で買い取り金額を声高に言うのを避けたのか、エギルは計算結果を告げずにトレード欄の申請によって一護に示した。金額を一瞥し、一護は少し考え込む素振りを見せたが、数秒も経たずに首肯した。

「ああ、これでいい。取引成立だ」
「毎度あり。また頼むぜ」

 そう言うエギルに片手を上げて応えつつ、申請を受理した一護は立ち上がって出口へと向かった。

「なんダ? 急ぎの用でもあんのカ?」
「リーナからメッセージだ。六周してやっと満足したみてえだ。俺もハラ減ったから、合流してメシ行くわ」
「エ、まだ五時前だゼ? 早くネーカ?」
「こっちは今朝の六時から迷宮区に潜りっぱなしだったんだ。昼も大したモン食ってねえし、すきっ腹が限界なんだよ」

 そんじゃな、と別れの言葉を告げて、一護は店から姿を消した。後に残ったエギルは取引のログを確認しつつ、片手間でアルゴのお茶を出した。礼を言って受けとったアルゴは、湯気がもうもうと立つそれを少しずつ、少しずつ飲んでいく。

「それで? お前さんの用件は何だ?」
「依頼の情報が手に入ったカラ、教えにきたんダ。情報源が長ったらしいテキストだから、このままメッセージで転送するゼ」

 アルゴは窓を呼び出して下書き済みのメッセージを選んで送信、直後に長文で埋め尽くされたホログラムウィンドウが表示された。受け取ったエギルはその文字量にげんなりすることもなく、分厚くせり出した眉稜の下の目を細めて、大量の情報をゆっくりと読み込んでいく。
 最近不足している素材や供給過多の素材、上層で新しく確認されたアイテム等について、事細かに書かれたそれを時間をかけて読破すると、トレード欄を操作してアルゴへ情報料を支払った。マイド、という一言と共にアルゴが受諾。六ケタに及ぶ大金が一瞬で移動した。

「しっかし、さっき一護にも言ったが、クリスマスまで仕事たぁ随分と寂しいこったな。一護もお前も、ついでに俺も」
「仕方ねーダロ。みんなスッカリ馴染んじまってるガ、ここはデスゲームの中。一日も早く出るためだったラ、聖夜の一つや二つ、潰してやるサ」
「……まあ、そうだけどよ。せめて夜くれえはそれっぽく過ごしてもいいんじゃねえか? 俺はともかくとして、アルゴ、お前には相手はいないのか? 女性
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