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彼に似た星空
10.私はあなたが好きです
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復活を確認しつつ、私たちは帰投しましょう。加賀さんの偵察機で周囲の偵察を行いつつ帰投すれば、敵艦隊との遭遇も避けられますし」
「加賀はそれでいいデスカ?」
「ええ。それに私も疲れました。そろそろ鎮守府に帰りましょう」
「わかったネー。じゃあ赤城と加賀に索敵と敵旗艦の観察をお願いしマース。そしてこのまま鎮守府に帰りまショー!!」
「はい! お姉様!!」
「榛名、了解しました!!」

 私達は赤城と加賀が、共に残り少ない偵察機を発艦させた。美しい編隊を組んで飛んでいく偵察機たちが、まるで私達の勝利を祝福しているようにも見えた。赤城の偵察機が確認地点に到着した頃合いを見て、私達は鎮守府に帰ることにした。

 鎮守府に帰ると、『難関海域突破記念』と称したパーティーの準備が進められていた。私達は帰投するやいなや待機していたみんなに拍手と喝采、そしてハグで迎え入れられた。

「金剛さんおかえりなさい!! そしてお疲れさまでした!!」
「五月雨もワタシが留守の間テートクを守ってくれてサンキューネ!!」
「金剛さんがいない時は私が提督を守りますから! お任せ下さい!!」
「提督は執務室デスカ? 入渠前に直接報告をしたいデース」
「そのことなんですけど、提督から金剛さんたち第一艦隊のみなさんに伝言があります」
「ホワっツ?」
「『第一艦隊は報告前に入渠を済ませ、夕食に間に合うようにすること』だそうです。高速修復剤も残り少ないですけど、全部使っちゃっていいそうです!」
「おーけい! テートクの指示なら従うネー!!」

 その後私達は入渠で傷を癒やした。高速修復剤が底を尽いたせいで、明日からしばらくの間は正規の任務は難しくなる。当面の間は演習と新人の艦娘たちの練度向上をメインに動くことになるはずだ。

 その後は大変だった。報告は夕食時に行ってくれればいいという話だったので、入渠後はそのままパーティー会場に向かったのだが……散々苦戦した海域を突破したことで、皆タガが外れてしまっていたため、想像以上に飲めや歌えの大宴会となっていた。

 私達は合流したとたん、皆から『おめでとう!!』という祝福で迎えられた。比叡以外は皆散り散りに他の子たちに連れて行かれ、方々でおもてなしを受けている。やはり皆もうれしかったのだろう。お酒が進んでいるようだ。もっとも赤城と加賀だけは、お酒よりも食べ物の方が減るスピードが早い。

 比叡は私にしがみつき、今まで以上に甘えてきていた。私に似てお酒が弱いこともあり、早々に酔いつぶれて寝てしまっていたが、それでも私の裾を離さなかったのはさすがだ。最後まで『お姉様…さすがです…ひぇぇぇ…』と言っていた。

 榛名は榛名で、別のところで古鷹や綾波といった比較的おだやかな子たちとグループを組み、いかにして自分が
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