暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode last
[6/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
」
木の葉みたく揺らされるニヒトの叫びに、風の所為で自然とそうなってしまうセツナの声が重なる。
「そ、そういうセツナさんも十分にね!!」
「叫ばないぐらい出来るでしょう!」
本気で醜い口論をしながら高速道路を行くセツナ・ニヒトのチームは、リュウやアマリの危惧通りな状況を迎えてる。
それは道路を貫いてくる、現実的なモノからSF的なモノまで、要らないまでの千差万別な遠距離攻撃に…………
「無理っスよ“車”とか飛んできてんのに!!」
否、銃弾でのタイヤパンクにレーザー着弾による爆発の影響で、あっちこっちでポップコーンよろしく跳ね回る車と言う名の障害物を避け続けていた。
「だからこっちも必死なんです!」
口調こそ焦りが感じらそうだが、しかし表情では笑みが無いだけでまだまだ余裕のセツナ。
ハンドルを握る彼女が本気でパニックを起こせば、どんな事態を招きどんな破目を被るか等それこそ自明の理だ。
下方向からの射出に加えて、前方から横から空中からと、破片やら乗用車やらバイクやらがすっ飛んでくるため、必要とされる集中力が馬鹿にならないのに、この冷静さを保つにはかなりの集中力を要するだろう。
……だからかもしれない。
ニヒトの悲鳴で(個人的な)煩わしさ倍増しているのは。
「前方から第二波です! 確り“バイクに”捕まって下さい!!」
「其処を強調せんでも……ってぬおおおおぉぉ!?」
右に左にハンドルを切り、緩やかな左から大きく右に、浅い右から深く右に、時にはスタントマン宛らの急角度な蛇行までかまして、次々襲い来る車体を躱していく。
ニヒトの身体が柳の如く揺れ動く。
「っ!」
曲がりきれないならばと、水平に近い軌道になりながら回避するあたり、セツナのテクニックも中々の物だ。
「こん……の!」
……だが起き上れないと判断するや、何時の間にか二丁状態に戻している銃本体でバイクを支え、銃撃にて障害物を逸らす辺りニヒトのサポートも中々上手く噛み合っている。
「また来ます!」
「だろうな!」
本当に見境なく着弾していたらしく、車自体の爆発もあって、高速道路上はもうシッチャカメッチャカな状態だ。
乱暴にも程があるこのパーティーを歓迎する者など、ましてや狼狽せぬ者など居はしないだろう。
だが―――それでも尚慌てる事はないと、セツナは頼もしい所作で悠々ハンドルを切った。
「「なに!?」」
車体が右を向いた……正にその途端、脈絡も無く足場が思い切り崩れた。
漏れる言葉も、思わずと言った異口同音だ。
否応無しに空中へ放り出
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ