マブラヴ
1206話
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たものだ。
「よく1年でそこまで出来たな」
「その辺はあやか達のお手柄ね。生身での戦いを得意としてるあの4人が、飴と鞭で慣らしたのよ」
「……なるほど」
鞭はあやかと円で、飴は千鶴と美砂か? あるいは円と美砂は逆かもしれないな。
「分かった、なら行くぞ」
シェリルの細い腰を抱き寄せ、影のゲートを展開。影へと沈み混んでいく。
一瞬驚いたシェリルだったが、俺と一緒にいれば影のゲートでの移動は日常茶飯事だ。
すぐに落ち着いた様子で、俺に身体を預けてきた。
「はい到着、と」
牧場へと繋げた影のゲートから姿を現した俺とシェリル。
転移魔法というだけあって、その速度は一瞬だ。
そのせいか、少しシェリルが不満そうな表情を浮かべているが……それでもここに来た目的は忘れていないのか、すぐに気分を切り替える。
「さ、行きましょアクセル」
手を引っ張るシェリルに引っ張られるようにして、俺はワイバーンのいる方へと向かう。
平日の日中にも関わらず、牧場にいる人数は結構多い。
まぁ、午前中とかならともかく、もう午後3時過ぎだしな。
学校があったりしても、終わっている者も多いんだろう。
ここにいる者達は、当然シャドウミラーについての一定の知識を持っている為、シェリルがここにいても特に驚くような事はない。
まぁ、大人気の歌手って意味で目立っているけど、それでもプライベートで遊びに来ているだろうシェリルを煩わせるような事をする者はいない。
というか、一応ここに来ているのはそれぞれの出身世界である程度の審査を受けた者なんだから、その辺は当然なんだろう。
ワイバーンの方に興味を持って行かれている者も多いってのはあるが。
実際、今も上空ではワイバーンが数匹飛んでおり、この場所が人気なのを表していた。
……が、竜騎士セットのコスプレをレンタルしてるってのはどうなんだ?
まぁ、レンタルってことは多分金属とかで出来てる奴じゃないんだろうが。
「ほら、行くわよアクセル。時間がないんだからね」
シェリルが輝くような笑みを浮かべ、俺を引っ張るのだった。
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