マブラヴ
1206話
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てみたいですね。またこう言ってはなんですが、日本の音楽としては珍しく世界中で素晴らしい売り上げで、その販売枚数は既に2億枚を超えているとの事です』
『デビューCDがシングルではなくアルバムだというのも珍しいですね』
『そうですね。それがこの売り上げに影響しているのは確かです。普通ならシングルを出して、ある程度ストックが出来たらアルバムとして出すのですが……』
そんなやり取りがTVの中で行われていた。
「シェリル?」
「2億枚ね。まだ発売したばかりだし、名前も売れていないならこんなところかしら。……うん? どうしたの?」
俺と同じくTVを見ていたシェリルが、首を傾げて尋ねてくる。
「ネギま世界でも音楽活動を始めたのか?」
「そうよ。ただ、向こうではメディアに顔を出さないで、完全にCDを出すだけって事になるんだけど。……まさか、CDなんて古代遺物を見る事になるとは思わなかったわ」
だろうな。マクロス世界は技術がかなり進んでいるから、CDなんて既に絶滅危惧種……いや、絶滅しているんだろう。
本が紙じゃなくて電子書籍になったのと同じようなものか。
「ネギま世界だけか?」
「SEED世界もよ。ただ、向こうはCDがもうないけど」
まぁ、SEED世界ではラクスが歌手として有名だし、プラントの方はDESTINYでラクスの影武者をやったミーアもいる。
勿論他にも当然多くの歌手がいる筈だ。
そう思えば、音楽戦国時代的な何かが起きてもおかしくはないだろう。
ちなみに、名前は分からないけどオーブの街頭モニタで何度か見た歌手の歌は結構良かった記憶がある。
「まさに銀河の妖精の面目躍如といったところか」
「ええ。そのあたしとこうして一緒にいられるんだから、役得でしょ?」
「まぁ、それは否定しない」
マクロス世界では言うに及ばず、シェリルの人気はこうして見たり聞いたりした限りだと、どこの世界でもトップクラスだ。
そんな人物と2人きりで、こうも密着しているというのをファンが知ったら、絶対にただでは済まないだろう。
実際、以前にシェリルのライブをした時にはおかしな奴がそれなりの数出て来たし。
「感謝しなさいよね。アクセルみたいにあたしの側にいられる人なんか滅多にいないんだから」
「その口調はやっぱりシェリルだな」
「何か文句でも?」
「ないよ」
寝転がっていた状況から上半身を起こし、シェリルの横に座ってTVの方へと視線を向ける。
『奇跡の歌声と言われているらしいですが、確かにこの歌声を聞けばそう感じてもしょうがないですよね』
『ええ。ただ、シェリル・ノームという名前からすると、恐らく外国の方なんでしょうが……雪広プロダクションからデビューしたとなると、両親のどちら
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