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世界中で俺が1番恋した色

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っき急用が入ったからこれで帰るよ。紅乃ちゃん今日は本当にお疲れ様。」

先生は走って帰っていった。
俺と紅乃は外に出て帰ろうとしていた。
「えー、葵花自転車ないのー」
「しょーがねーだろ。ここまで走ってきたんだから」
「へぇー、私のためにはしってきてくれたんだー」
「いや、そんなんじゃないぞ。ただちょっと気になっただけだか。」
「ふーん、そうなんだ。ま、いいや」
「ほら、自転車の鍵かせよ」
「何、人の自転車に乗ろうとしてんのよ(笑)」
「俺がこいでやるから、お前は後ろに乗れよ。」
「それならいいや。ってか、葵花汚れてるね。ちょっと泥ついてるし。よく見たら、膝すりむいてるじゃん。」
「ほんとだ。試合でコケた時にケガしたんだな。」
「はい、絆創膏。これ貼っとけば治るよ。」
「サンキュー。じゃあ、帰るか」
「そだね。」
辺りはもう真っ暗で、人も少なかった。
「紅乃って凄いんだな。ちはやぶるの時の取りは凄く早かった。」
「あー、あれはね。その前に立って首回してる時、葵花が見えたから緊張せずに取れたんだよ。枚数的には同じだったけど、自陣の札は私の方が相当不利だった。敵陣狙わないと勝てないなーって思って、深呼吸しようとしたら葵花が見えて、一気に緊張がほぐれた。」
「ふーん。そんなもんなんだな。あと、先生が言ってたけど、今日お手つき少なくていいカルタができてたらしいな。」
「それは、葵花が見てない所で負けたら、やっぱりお前にクイーンは無理だよ。とか言われそうだったからかな。普通に負けたくなかったしね。」
「そんなこと言わねーよ。ってか、お前って凄いんだな。」
「そういう、葵花はどうだったのよ。」
「俺?もちろん勝ったよ。俺は、何もできなかったけどな。」
「ふーん。そうなんだ、葵花きっちり活躍して勝ったんだ。流石だね。」
「だからダメだったって。」
「嘘だー。顔に書いてあるよー。」

と、まぁ、両方とも勝って、この日は終わった。
こんな楽しい日がずっと続けばいいと心から思った。

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