暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第32話「慈愛の天使」
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きる明るさに戻った。
再びアイリスの方に視線を向けると…………



そこに大鷲の姿は欠片もなかった。
その代わりに、アイリスがその場に力なく仰向けに倒れこんでいた。

「アイリス!」

あまりの事態に頭がついていけない様子だったが、それでもシャルルはアイリスの安否を優先した。
横たわるアイリスに駆け寄り、彼女の様子を伺う。

「スー……スー……」

とても穏やかな寝息が聞こえる。体力を使い果たしたのか、寝込んでしまっているようだ。



それにしても、不思議だった。


瀕死の重傷だったはずなのに、突然生き返り、この場を収めてしまった。
その姿は"天使"を彷彿とさせた。

「君は本当に何者なんだ……アイリス………」

今すぐにでも聞いてみたいが、今は2人を安全な場所まで運ぶのが先だ。

シャルルはファルシオンをアタッシュケースにしまい、クリスを背中におぶり、アイリスを抱きかかえて
凱旋門を下り始めた。



抱きかかえているせいでシャルルは気づけなかったが、眠るアイリスは苦悶の表情を浮かべていた。
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