第3章 リーザス陥落
第77話 ホッホ峡の決戦Y
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うなったら、ダイレクト、アクセスして、クラッシュするしか……!」
「ば、馬鹿言うな! アイツの実力は 有り得ないんだ! アイツは、ただの兵士じゃないっっ!」
「馬鹿はどっちさ! ガーネット! このまま あの戦車を素通りにさせる気?? アイゼル様の命令は絶対っ! 期待を裏切れ、っていうのかよ!?」
「ぐっ、な、なら こ、黒色破壊光線を斬っちゃう様なヤツの所に言って、どうするって言うんだよ! 仲良く3人とも 3枚に下ろされて終わりになるだけだっっ!!」
ガーネットは本気で怖がっている様だ。
ただの人間に、いや もうここまでくれば相手は人間だとは思わない方が良い。
魔人アイゼルの敵だ、そして 遥か格上、ケイブリス派の魔人と同じ様な存在だと。
「なら、どーするっていうのさ。ガーネット」
「アイゼル様に、アイゼル様に報告して……、御力添えを、それしか……」
「し、しかし、ガーネット……」
「選択の余地は……」
使徒達が、相談をしていた時、彼女達にとって 最も最悪とされる人物がやってきた事に、誰も気づいていなかったのだった。
K式の黒色破壊光線を使用する為には、条件がある。
赤色 《紅色破壊光線》
青色 《藍色破壊光線》
黄色 《黄色破壊光線》
その3種の色が複合する事が大前提、最低条件だ。
発動させる為には、それらの3種の魔法を発動させなけれえばならない為、本命の黒色破壊光線を撃つ前に、特徴的な3種の色が発生する。故に暗闇の中での黒い魔法を見切る事が出来るのだ。
だが、今はその色の片鱗さえ見えない。
「(魔力が切れ、回復に努めているか、或いは、魔法を諦め、接近を選んだか……)」
ユーリは勿論、それも判っていた。
暗闇と言っていい中で、あの魔法を見極める為に、3種の色を確認していたから。
「……アイゼルを呼ぶ、か。だな。だが 今高火力の砲台を引っ込めたのは事実だ」
ユーリは、剣を鞘へと仕舞う。
右手には 魔法を切り裂いた後遺症、なのだろうか、鮮血が滲み、そして 滴り落ちていた。
「ちっ……。まぁ 拳を作れば、見えないな。……流石に、後2,3発撃たれてたら、やばかった。根比べはこちらに軍配だ。……小娘ども」
ユーリは、撃ってきた先にある高台を睨みつけ、そして 明らかに軽傷ではないであろう右手を無理矢理握り締めた。
止血と同時に、仲間達に 特に鋭い志津香に悟られない様にしたのだ。
そして、マリア達の元へと戻る。
「何とか、なったな。……チューリップ3号や、他の位置からの攻撃は大丈夫だっ
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