第七章 神隠し
第五話 屋敷の中身
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開かれた扉。豪華な屋敷。
罠としか言いようがない。
が、彼らは何故か入っていく。
きっと、俺は止めるために助っ人に来たんだろう。
しかし、そういいながら俺も入る。
一応、アイビス片手に行くが狙撃場面はないだろう。
念のため、如月に連絡を入れようとしたが繋がらない。
雑音が響くだけ。
「うお、扉あかねぇ!!」
出水が必死に出入口の扉をいじるが、固く閉ざされている。
ゲームありがちなネタだ。
進むしかないらしい。
「東さん、道、真っ直ぐしかないですよ」
緑川は本当に真っ直ぐな道を指差した。
そこに行けと言う意味だろう。
全員一緒に行動できるなら問題はないだろう。
真っ直ぐ歩くと小さな紙が壁に貼られている。
米屋がそれを読み上げた。
「アルコール消毒をしてください・・・
風邪、流行りだからな」
「そういう問題じゃないよな」
確かにそうじゃないな。
しかし、アルコール消毒しようにも何もない。
とりあえず無視して先に進む。
またしても壁に紙が貼られている。
次はなんだろう。出水が読み上げた。
「足の土を落としてください。
なら初めからスリッパ置いとけ」
「あそこにバケツあるぜ?」
「アルコールはなかったくせに」
「酒飲みみたいな発言だな」
米屋はバケツを槍でつつく。
すると誤って穴をあけてしまう。
「やべ・・・」
「あぁ、家の主に怒られるな」
「破壊神米屋」
米屋は出水と緑川にいじられながら、足を洗うことは諦めた。
さらに先に進むと扉が見えてきた。
また紙があるのでは、と密かに期待したのだが。
「あぁ紙じゃねぇ・・・また注文かと思ったんだが。」
「注文の多い保育園?」
「注文の多い料理店な」
「三人とも扉に何か書いてある。」
扉は木で出来ている。
そこに彫られているようだ。
「ここは私のお気に入りの部屋です。
入れってことが?」
とは言え、引き返す訳にもいかない。
出入口はすでに塞がれているのだから。
仕方がなく扉を開けた。
そこには大きな広場があり、いくつもの扉と繋がっている。
これは散開するしかないのか?
「とりあえず一つ開けてみましょうよ」
緑川は広場の隅にある扉を前にしている。
出水は容赦なくメテオラで扉を破壊した。
これはツッコミを入れるしかなさそうだ。
「まだここの主人が犯人とは決まってないんだが」
「やべ・・・」
しかし、その話は緑川の悲鳴に中断された。
口をパクパクしながら部屋の中を指差していた。
「あ、あ、あれ・・・」
部屋の中身は・・・毛髪。
人の髪に見える。いきなり見たら恐怖にしか見えないだろう
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