暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
第16話 コンピュータ施設の屋根
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ゼロも転送の光に包まれ、レジスタンスベースに転送された。

「ミッション終了です。」

「転送完了まで…2…1…転送!!」

転送の光に包まれたゼロが司令室のトランスサーバーに現れ、シエルがゼロを出迎える。

「エルピスは、パスコードを上手く手に入れたみたい。パスコードは、ネオ・アルカディアで最も、セキュリティーが高いエリアの扉を開けるためのもの…もしかして…そこにダークエルフが封印されているのかしら…取り敢えずお疲れ様、ゼロ、メンテナンスを受けてきて。今度はルインが出撃するようだから」

「…分かった。」

そう言うと、メンテナンスルームに向かう。

ゼロも相当なダメージを負っているのでメンテナンスにはかなりの時間が必要だろう。

「さて…私は、この輸送機工場に向かうよ」

「輸送機工場…ここは今は使われていない工場らしいの。でも、最近修理されて、小規模だけど再び稼働し始めたみたい…エルピスは、何のために工場へ行こうとしているのか、分からないけど、彼一人でなんて、無謀だわ。ルイン、お願い…彼を止めてあげて」

「うん、分かってるよ。ネオ・アルカディアに邪魔されないで無事にベビーエルフを破壊出来たら…ね。オペレーター、転送をお願い」

「ミッション発令…各員転送準備にかかれ。」

「転送準備完了…転送!!」

転送の光にルインが包み込まれ、輸送機工場に転送された。

「気をつけてね…ルイン」

ルインの無事を祈りながら、シエルはルインの帰りを待つ。

一方、ゼロに敗北したレヴィアタンはネオ・アルカディア本部のメンテナンスルームのメンテナンスベッドに横になっていた。

「…パワーアップしても勝てないなんてね、これは“アレ”の出番かもしれないわ…」

四天王の能力・アームドフェノメノン。

それはレプリロイドの汎用性を捨て、メカニロイドのように一つの能力に特化させる能力であり、レヴィアタンの場合は水中での能力に完全特化させた物になる。

これを使えばゼロに勝てる可能性もある。

ふと、ガラスのある方を見遣れば、自身の顔が移る。

それは見慣れた自分の顔でもあり、同時に…。

「ルインの…私の……私達の…お母さんの、顔…か…」

女性型ではあるが、四天王の中では最もエックスの特徴を受け継いでいるレヴィアタンだが、顔だけはエックスには似なかった。

ハルピュイアやファントムは当然として、普段の落ち着きのない性格のためにエックスとはあまり似ていないと思われがちなファーブニルも黙っていればエックスの面影があるのにだ。

しかし、ルインの正体と自分達との関係を知った途端に理由に気付き、そして初めてゼロと戦った時、ゼロが自分にとどめを刺さなかった理由も何となくだ
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