暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
第16話 コンピュータ施設の屋根
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ルのエックスが統治者だった頃に聞いたゼロに搭載されている自己強化システム・ラーニングシステム。

戦えば戦う程に学習し、能力を向上させていくシステムだと聞いており、つまり戦いを長引かせれば、ゼロの能力は強化されていくのだろう。

「(面白いじゃない……流石はエックス様の親友。そうこなきゃ…)」

ゼロがセイバーにエネルギーをチャージしながら接近する。

もう一度チャージセイバーを繰り出すつもりなのだろう。

「何度も喰らうわけないでしょ!」

一気に浮上し、ゼロから距離を取って真上に移動すると、槍を下に構えて急降下する。

しかしゼロはそれをダッシュで回避すると、チャージセイバーをレヴィアタンに繰り出そうとする。

「ウォーターサークル!!」

即座にジャベリンを高速回転させ、ゼロを吹き飛ばす。

そして床に倒れたゼロを見て、レヴィアタンは全てのエネルギーを解放した。

「受けてみなさいゼロ。これが新しく編み出した新技よ。トルネードスピア!!」

ジャベリンを真上で高速回転させ、水流竜巻を発生させる。

水流竜巻でゼロを引き寄せつつホーミング弾を乱射した。

ゼロはダッシュしながら、竜巻の引力に逃れつつ、ホーミング弾を回避するが、竜巻の影響もあって完全には避けきれず、何発か直撃を受ける。

「ぐっ……」

「これでとどめよ!」

ゼロに向かって槍を構えて急降下するレヴィアタン。

しかしゼロもすぐさま立ち上がり、チャージセイバーを繰り出すには時間が足りないため、炎をセイバーに纏わせた。

「天昇斬!!」

急降下するレヴィアタンを迎え撃つように、ジャンプからの斬り上げを繰り出すゼロ。

セイバーとジャベリンのエネルギーが激突し、辺りに閃光が迸った。

一方、エルピスはコンピュータ施設のコンピュータからパスコードを引き出すことに成功していた。

「クックック…ネオ・アルカディアで最もセキュリティーの高いエリア…ネオ・アルカディアの地下とユグドラシルに入るためのパスコードを手に入れたぞ…もうここに用はない。」

エルピスは転送の光に包まれ、コンピュータ施設から脱出した。

そしてコンピュータルームからエルピスらしき反応が無くなったことに、ボロボロになったレヴィアタンが苦笑した。

「ハァハァハァ…あなたと遊んでいる間に…エルピスに、逃げられたみたい…ちょっと、夢中になりすぎたわ。馬鹿みたい…あなたの強さが…私をおかしくするの…次は…もう少し、賢くやらせてもらうわ…じゃあ、また…ね」

「…………」

転送の光に包まれ、レヴィアタンが去っていくのを見届けたゼロは溜め息を吐いて通信を繋げた。

「こちらゼロ…ミッション終了。転送してくれ」

『了解
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