暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
開演
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普通に人形を制作していましたが、人間を傀儡にすることを思い付きました。
 赤い髪の人形が大きな包丁を持って、別の人形に襲い掛かる動作を見せる。
他の里を襲っては、優秀な忍を殺害し、死体を持ち帰っては人傀儡を造り上げていきました。
人傀儡とは、傀儡にした人間の術や特性をそのまま引き出すことができるという利点があり、傀儡の術の幅が広がりました。
人を殺して、人傀儡にするというのには高度な技術が必要でした。里もどのように制作しているのか突き止めようとしましたが、サソリは出頭に応じずに技術を公表することはしませんでした。サソリの人傀儡のメカニズムを解明しようと実験や優秀な傀儡使いを招集しては試みましたが、人傀儡は造れません。できたのは普通の傀儡のように振る舞うものだけでした。
唯一の手掛かりであったサソリは、里を抜け出して、煙のように行方を消しました。
 ライトが消えてサソリが下手にはけていく。
未知なる力を持ち、里の意向に従わないサソリは里にとっては危険因子に他なりません。
里は行方をくらましたサソリを手配し、全力で探しましたが消息を掴むことができませんでした。
発見したとしても、返りうちに合い、人傀儡の材料を提供してしまうことになります。
いつしか、里は積極的にサソリを探すことをやめました。しかし、手配書には指名と顔を公表して打ち取ることのできる忍を広く募ることを政策として挙げました。
彼は手配されたことを知ると、大きな動きを見せずに少しずつ人傀儡の戦力を増やしていきました。
そんな中で、声をかけてきたのが「暁」という組織です。
紙で描かれた女性が上手から出てきて、下手のサソリを連れてくる。
優秀な忍をメンバーとして集めて、強大な力を持って世界を平和にするという新興組織でした。
縛られるのが嫌いな彼は断りましたが
メンバー集めを担当した女性に敗れ仲間となりました。
紙の女性人形は、下手に退場していく。
組織の仲間入りを果たした彼は自分の思うように研究を進めて、究極の傀儡を追及することにしました。
そして、彼は自らを傀儡人形にすることを選びました。
サソリの人形にピンと糸が張られて、サソリの人形が機械的な動きを見せる。
傀儡に美を見出した彼は、自らを人形とすることで永遠に近い瞬間を得ました。歳をとることもなく、食事も必要ない、必死で生きる必要のない道を歩み出しました。
更に傀儡の殺傷能力を上げるために独自に研究・開発をした猛毒を仕掛けや武器に施すことで死体の数をケタ違いに上げました。
パンパンと板が鳴る。
だが、組織から言い渡されたある任務が彼の運命を大きく変えました。
それは、かつて所属していた砂隠れの里の長で五代目風影となった人柱力を誘拐してくることでした。
粘土で作られた男性人形と赤い髪の人形は、「風」と書
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