167
[8]前話 [2]次話
君なくば
心侘しき
玉の緒は
春にぞ溶け去る
雪となりぬる
このまま彼がいなかったら…慰めもなく、ただ淋しさに満ちた私の魂は、春には溶けて消え去ってしまうこの…真冬の雪のように儚く消えてしまうだろう…。
彼だけが居れば良い…彼だけが私の光…。
想いは報われることもなく、坦々とした日々に埋没してゆくのだろうか…。
わが恋に
雪も溶けにし
冬時雨
遠く想へど
心届かず
私のこの恋心に、雪も溶けてしまったのか…真冬に時雨たように雨が降る…。
遠く離れた彼を想う、こんな私の心なぞ…彼の内に届くはずもなく…。
どうしてこうも虚しくなってしまうのだろうか…。
なぜ…私は彼を愛して止まないのだろう…。
諦められないのだろう…。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ