第4話 あしらわれる武神
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アレについては無期限で待ってくれるんじゃなかったのか!?」
「確かにそう言ったが、自分の思う様にいかないと駄々ばかりこねる奴との約束なんて、破棄したくもなるな」
「駄々とは何だ、駄々とは!」
士郎の言葉に百代は激昂する。客観的に見れば正しい見識だが。
「違うと言うのか?肩代わりしているのだって、無期限で無利子無利息って言う風に長い目で見ていると言うのに、お前は我儘ばかりだ」
「ぐぬ」
「期末テストの時も毎回無理を聞いているのにな」
「ぐぬぬ」
「で、言いたい事はまだあるか?」
士郎によってぐうの音も出ないほどに論破された百代は、最早戦意を維持できずに萎えてしまい、目尻に涙をため込んだまま悔しそうに見上げていた。
「如何やら百代も納得してくれたようだから、今度こそ俺は帰るよ京」
「あっ、はい。気を付けて」
そのまま百代に振り返らずに、士郎は寮から出て行った。
「卑怯者め〜」
士郎が居なくなってから百代は負け犬の如く、遠吠えをした。
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