第4話 あしらわれる武神
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輩じゃないですか!」
「風間か。如何して吹っ飛んできた?」
「理由はよく解んないんですけど、モモ先輩に投げ飛ばされました」
「まったく、アイツは」
そのまま風間と一緒に百代たちの元に行く。
因みに、風間は途中でおしるこを買った。
「あっ、副部長」
「衛宮先輩とキャップ?」
キャップに付いてきた士郎に反応する2人。
「あん?衛宮〜?如何してこんな処にいる?」
「部活なら今日は用事で休んだんだ。それにしても随分にごあいさつだな、川神。借金を肩代わりしてるのにも拘わらず。何なら返済期限縮めようか?」
「すまなかった!!」
士郎の言葉に即座に土下座する百代に、またしたのかとヤレヤレと皆して呆れる。
「それにしても用事があるなら、こんな処でぶらついてていいんですか?」
「それにその持ってるのって甘味系ですか?」
「目聡いな、風間。昨夜の内に仕込んで今朝の内に作り終えて冷蔵庫に置いておいた、ミルクチョコケーキだよ。手ぶらじゃ失礼だと思って―――」
「衛宮の作った、ミルクチョコケーキ!!」
士郎の手作りミルクチョコケーキに、百代は勢い良く反応した。
百代は、士郎が以前に家庭科の授業で作ったミルクチョコケーキが大好物の一つになっているのだ。
「気に入ってくれたのは嬉しいが、お前にあげる為に作ったんじゃないぞ?」
「えぇえええええ〜〜〜!?くれよぉ〜!ちょっと位いいじゃないかよぉ〜!」
「駄目だ」
「チッ、ケチ」
「ケチで結構。借金塗れよりマシだ」
「それで衛宮先輩、用事があったんじゃないんですか?」
このままでは延々と繰り返しそうな話をする2人に、大和が口を挿む。
「ああ、これから直江達の寮にな」
「私たちの?」
−Interlude−
士郎は、帰宅時の大和達と共に島津寮に来た。何故か一緒に百代も。
「如何して川神が付いて来るんだ?」
「別にー、帰り道のついでさー」
「逆方向だろ・・・」
士郎の言葉に百代は、しらを切り通し続ける。
そんな百代に溜息をつく士郎は島津寮――――では無く、隣の島津家に足を向けた。
「アレ?士郎さん」
「寮に用があるんじゃ・・・」
「まずは島津麗子さんに挨拶しに行く。このケーキだってその為のモノだ」
「何ぃいいっ!!?」
予想外の展開に、百代は驚く。
予想通り、ケーキ目当てで付いて来ただけの様だ。
そんな百代にはお構いなしに、士郎は島津家のインターホンのチャイムを押す。
数秒後、インターホンから島津麗子の声が聞こえて来る。
『ハーイ、どちら様ですか?』
「衛宮士郎です、麗子さん。半年ぶりですが恥を忍ん
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