第14話 ノトスの森
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い、今のは…!?」
今の爆発はただ事ではないと感じたルインは必死に前に進み、奥のシャッターを潜ると、そこには大笑するエルピスと無惨に斬り殺されたヘケロットの残骸が転がっていた。
「っ…エルピス!!」
ZXバスターを構えてショットを放つが、ベビーエルフの力で止められ、それどころか跳ね返されてしまう。
「っ!!」
跳ね返されたショットをまともに喰らったルインは膝をついた。
「クックックック…ついに…ついに鍵が目の前に!!では、ルインさん…お・さ・き・に」
「ま、待て…この、馬鹿……。く、くそ…っ!!」
体に走る激痛を無視して、必死に前に進んで奥のシャッターを開くとそこにいたのはエルピスだけではなかった。
「ぐっ…」
「エックス!?」
部屋にはエルピスだけではなく、ベビーエルフに押さえ付けられているサイバーエルフ状態のエックスがいた。
「フフハハ…これで…これで後は、封印さえ解けば、私も…ゼロ君とルインさんと同じ…いや、ゼロ君達以上の力を得ることが…出来るんだ!!」
「ぐっ…あなたはダークエルフの力で何をするつもりなの!?世界を滅茶苦茶にしたいわけ!?」
「世界を?フフフ…誤解しないでくれたまえ。私はこの力を何も悪いことに使うわけではないのだよ。全ては、世界の平和のため…シエルさんのためなんだ!!」
「何が世界の平和のため…?シエルのため…?ふざけないでよ…。勝手にいなくなって、みんなに心配かけといて…ゼロ達の言葉やシエルの気持ちを無視して…司令官のくせに私情でネオ・アルカディアに総攻撃した挙げ句、失敗して仲間を死なせたあなたにそんなことを言う資格なんかない!!」
彼を知り己を知れば百戦危うからずという諺があるが、エルピスの場合も味方のことは知っていてもネオ・アルカディアの主力部隊や四天王の力を知らなかったために負けたのだ。
「黙れ!!」
その言葉にエルピスは憤怒の表情を浮かべると、ベビーエルフの力をルインに喰らわせた。
「あぐっ!!」
エックス「ルイン!!」
吹き飛ばされ、壁に叩きつけられたルインの元にエックスが急いで傍に寄る。
「私は…私はもう、あの時のような無力な存在じゃない…私は…更なる力を手に入れ、英雄になるんだ!!」
ルインとエックスを放置し、エルピスとベビーエルフは転送の光に包まれて遺跡から消えた。
「痛…っ…」
「動かないで、今…治してあげるから」
球体から人型の姿になったエックスがルインに触れると、ルインの体を淡い光が包み込んでエルピスから受けた体の傷を癒してくれた。
「暖かい…」
「大丈夫かい?」
「大丈夫…と言いたいところだけど、ちょっとヤバかったかも…」
ベビー
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