第14話 ノトスの森
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根こそぎ奪ってやる…フフフ…ハーッハッハッハッハ!!」
大笑しながら去るエルピスの姿を悔しげに見つめながらもルインは何とか立ち上がる。
「くっ…小さいエルフの癖に何てパワーなの…これがベビーエルフの…力。これならさっさと破壊しとくんだった…」
今更後悔してももう遅いが、何とかしてエルピスを止めようとルインは酷く傷付いた体を引きずりながらエルピスを追い掛けた。
ルインを蹴散らしたエルピスはベビーエルフの力を試すかのようにサーベルを振るい、メカニロイド達を蹴散らしていく。
途中でデュシスの遺跡にもあった防衛システムがあったが、それすら容易く一蹴した。
今のベビーエルフの力を得たエルピスの前ではこの程度の防衛システムなど形骸も同然だ。
エルピスが暴れながら先に進んだことで、当然ここを守護していたネオ・アルカディアのミュートスレプリロイドが現れるのは必然であった。
「まっ、待ったー!ここから先はー誰も通さないケロー!!」
シャッターを潜り抜けた先の部屋の天井の茂みから現れたのは蛙を思わせるミュートスレプリロイドであった。
「おや?あなたは元斬影軍団所属のパープル・ヘケロットですか。次期四天王候補と噂されるほどの戦闘能力を持つあなたがこんな所にいるとは」
「お前はレジスタンスのリーダーケロよな!?ハルピュイア様の命令だケロ!!ここから先は通さないケロー!!」
ヘケロットがハルピュイアの名を言った途端にエルピスの表情が消え、エルピスとハルピュイアのことを知らないヘケロットは自分の発言が自分の寿命を更に縮めたことを知る由もなかった。
「覚悟するケロー!!」
異変に気付かず、エルピスに向けてヘケロットが飛び掛かる。
「…………」
エルピスが無言で掌を前に翳すとヘケロットが金縛りにあったかのように動けなくなってしまった。
「ゲロッ!?か、体が動かないケロ!どういうことだケロ!?」
「そういえば……あなたは次期四天王候補としてハルピュイアに一目置かれていた存在でしたねえ…フフフ……そんなあなたが為す術なく倒されたと聞けばハルピュイアはどんな顔をするんでしょうねえ…今ここで見れないのが残念で仕方がありませんよ…」
「ひ、ひいい…」
エルピスの狂気を受け、蛇に睨まれた蛙のような状態のヘケロットは胸中でこの場にいないハルピュイアに向けて叫んだ。
「(ハルピュイア様…何でワスなんかをこんな重要な所にいいいいい!!!)」
「フフフ…ハーッハッハッハッハ!!!」
大笑しながら、ヘケロットにサーベルを振り下ろすエルピス。
少しでも負担を減らすためにZXアーマーに換装したルインが傷付いた体を引きずりながら、通路を歩いていると、爆発音が響いた。
「
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