第七章 神隠し
第四話 手がかりを胸に
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くれるのが東さん。
器が広すぎる狙撃手だ。
そうして連れてこられたのは、神社の近くにあった青い屋根の屋敷。
ボーダーA級男子が暮らしたらちょうどいいよな。
菊地原と歌川に料理は任せよう。
出来るか知らないけど。
「中、誰かいるかな」
「ボーダーもあんな四角じゃなくて、綺麗な屋敷になればいいんじゃん?」
「いやいや、ボーダーはボーダーだろ」
「それより三人とも、ここに屋敷なんかあったか?
俺の記憶力が年ならいいんだが」
東さん、年齢語るにはまだ早いだろ。
記憶力なんて言ったら、太刀川さんなんかダメじゃん。
高卒反対派だったんだよな、忍田本部長。
「中の人に話、聞きましょうよ。
悩んでても仕方がない」
緑川がインターホンを鳴らそうとした。
その手を止めたのは屋敷の方だった。
勝手に開き始めた屋敷の扉。まるでこちらを招いているように。
それに乗るのは米屋。
「開いた開いた。入ろうぜ」
「は?不法だろ」
「でも開いたし。入ろうぜ♪」
東さんは止めない。むしろ入る。
いやいや、罠だろ、確実に。
三人とも戻ってこいよ、帰れなくなるぞ。
「罠は、はまらないと分からないからな」
「東さん!?」
罠は、はまったら最後だろ?
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