account 3 チート野郎
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く。だから……」
『ははははは!! 漸くか! 楽しくなって来たぜ!!』
突如、白い光が自分の中に入ってきた感じがしたのだった。
「おにいちゃんっ、おにいちゃぁぁんっっ!!」
琴美は泣き叫び続けてる。だが、圭の声は全く聞こえなかった。ブロックされてしまい、もうフォローする事も出来ない。……そして、兄には自分以外にいないのだ。だから、それをブロックされてしまったら、どうなるのか…… もう見るまでも無い。
今、腕の中で眠る様に倒れている兄が血を吐いて、死んでしまうのが。
だが、それはいつまでたっても、現れなかった。
兄は意識が無いだけで、まだそこに存在している。死んだりしていない。
だが、琴美にとっては、死んでしまったと思ってしまい、泣き叫び続けていた。
そして、3分間。
一生の内で、もっとも長い3分間が終了した。
残されたメンバーの数は。
「はいはい。そこまでです。ふむふむ、10000人中5199人、ですかぁ。半分程残りましたね〜 みなさん〜 予選クリア、おめでとーございまーす。うん、しかと見せてもらいましたよ。今残ってるみなさん。そのフォロアーこそが、真のキズナってヤツなんでしょうね」
何処か、テンションが低い。そう思う余裕のある者は誰もいないだろう。
だが、明らかにマーブルの口調が変わったのは事実だった。
「ですが……、おかしいですね。フォロアー0で、即死亡なのは絶対的なルールなんですが……、どうして、アナタは、生きてるんですかねーーー!!!」
それは、明らかに、怒りの篭った口調だった。
そして、指をさした先に、まるでスポットライトの様に光で照らされた。
そこには、膝をついて 俯く少年がいた。
――……そのマーブルの声をまともに訊けている者は何人いるだろうか?
ここに、間一髪 死を免れた者が2人いた。
咄嗟に思いついた《相互フォロー》互いが、互いをフォローし合い、フォロアー数0を防ごうとする。それはルール上、唯一、逃れる事ができる攻略法だ。
そう、それは正攻法。……だが、光に照らされた少年は違う。
「はぁ……はぁ……(あ、あいつは、確か……)」
相互フォローをして、何とか助かった少年、《向井ユウマ》は 肩で息をしつつ、すぐ近くにいるスポットライトで照らされた少年の方を見た。
あのいつ自分が死ぬか判らない修羅の場に置いて、印象的だった。
皆が、『助けてくれ!』と泣き叫んでいた所に、唯一 謝って、そして 現実世界に
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