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リアルアカウント 〜another story〜
account 3 チート野郎
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〜て、この世界の基本的ルールをご理解いただいたところで――いよいよ本題ですよ! ゲームの始まりです」


 そう高らかに宣言された瞬間、画面上に『リアルフォロアー診断』と言う文字が映し出された。

「げ、ゲームだと!」
「いや、いやぁぁ!! お家に帰してぇぇ!!」
「も、もう いい加減にしてくれぇぇぇ!!」

 人の命をなんとも思っていない悪魔(マーブル)は、その叫びにまるで耳を貸さず、構わずつづけた。

「『リアルフォロアー診断』! ま〜 これは予選みたいなもんです。ルールは至ってシンプル。会場の10000人のみなさんは何もしなくて構いません。やってもらうのは、この中継を観ているみなさんです!」

 向けられているのは、この場以上に混乱している外の世界、現実世界に向けられていた。
 それは、当然だろう。……各地で至る200人を超える人が死んでいるのだ。それを間近で見た人もいるのだ。

「さぁ〜 みなさん! よ〜く、訊いてくださいよ〜? この先、バンバン人は死んできます。そりゃ、いい勢いで、ですよ? 幾多のゲームで 間違いなくっ! んで、死んだ人のフォロアー……つまり、これを観てるあなたたちも死んじゃう可能性が大いにあり得ると言う事ですよー ま、それは嫌ですよね? あなた達はゲームに参加しませんし〜、観てるだけですからw だから……」

 また、マーブルの表情が。面をつけている、かぶっているだけなのに、変わった気がした。……異常な、異形な顔に ゆがんでいる様に見えた。

「今から3分間だけ……、《フォロアー登録を解除できるように》致します!」




――フォロアー解除。つまり、この惨劇の場、修羅場から抜け出す事が出来ると言う事。




「あ、そうそう もう一つ重要な事。 因みに、ここにいるみなさんは、フォロアーの数が0になった瞬間――即死亡(ゲームオーバー)ですから。あしからず」




 その宣告は、何よりも残酷だった。


 自分の命か? それとも他人の命か? 命をかけてまで……守れるか? 信じ抜く事が出来るか?

「っ……、こ、こんなの……って……」

 動揺が隠せられないのは、圭も同じだった。
 何故なら、実質このリアルアカウントを利用しだしたのは今日からなのだ。マーブルの言葉を借りるとすれば、侵されてなどいない。まだ 入門偏もいい所なのだから。



――……だから、フォロアーは1人しかいない…………。



「おっと、そうだ。()のみなさんは、躊躇う必要はありませんよ。これは 緊急事態なんです!! 勿論、罪に問われたりはしません! そして、()のみなさんもそんなにビビんないでください。フォロアーに家族や恋人がいるなら、きっと大
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