account 3 チート野郎
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ォロアーのみなさんです! そして〜〜」
指をぱちんっ! と鳴らすとプロフィール画面が変わった。……彼が倒れている姿の画面に。至近距離から取られている映像に変わる。
「これが、今 現実世界でのアナタ……ぷぷっ 間抜け顔してますね〜〜」
「て、てめぇ!! 何が言いたいんだッ!!」
映し出された画面、自分自身が半目で気絶している映像を見せられ、激昂する。
だが、衝撃はここからだった。
「ああ、ですから―――」
異常なまでに、伸びるマーブルの右腕。そして まるでムチの様にしなる。そして先端は鋭利な矛の様で…… 瞬く間に、彼の胸を貫いた。
―――……は?
突然の事で、ざわついていた場は一気に沈静化した。目の前にいるのは胸を貫かれた男。……そして、無造作に引き抜かれ、貫かれた場所は心臓だったのだろうか、有り得ない。日常生活の上では有り得ないと思える程の量の鮮血が噴いた。
「で〜〜、この様に」
まるで、何事も無かったかの様に マーブルは伸ばした腕を元に戻した。
「この世界で死ぬと現実世界でも、アナタは死にます。さ〜〜〜、ここからも重要ですよ〜〜〜〜」
今の状況もライブ中継をしている。故に、先程の惨殺光景も、フォロアーの人達は見ている事だろう。唖然としていた。……だが、その次の瞬間、画面上にいる人物、全ての人物。……彼のフォロアーだった人物237人は。
「アナタ達が死ぬと、そのフォロアー達も巻き添えを食って、不審死してしまいます。さぁ〜〜 大変ですね〜〜〜? も〜〜、殆ど死んじゃってますよ〜〜??」
マーブルがそう宣言したと殆ど同時に、皆が其々口から血を噴き出して、倒れたのだ。一目見て、死ぬ事が判る程の血の量。……こちら側で倒れているあの男にも負けない程の血だった。
それを見て……止まっていた時が動き出す様に、悲鳴、慟哭が場に渦巻いた。
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
『きゃああああああっっ!!!』
人の死を見慣れている者など、ましてや 殺される所など見慣れている者など、この平和だった日本では有り得ないだろう。
「はいは〜〜い、御静聴に〜〜 んで、これが彼が生前つぶやいていた、《つぶやき》です。私こそ、マーブルの事、『きめ〜〜?』とか言ってくれてますね〜〜? 非常にムカついたんで、殺しちゃいました♪ 巻き添え食っちゃったカタは、可哀想でしたがね〜。まぁ〜〜 次の世界で頑張ってくださいね〜」
それは、陽気な声だった。
人をたくさん殺した者の声じゃない。人の命をなんとも思ってない―――まるで悪魔だ。
場の混乱も全く収まらず、更に続けられる。
「さ
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