第16話黒龍の後継の剣
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「あんたが《隻竜》・・・《隻腕のドラゴン》だったの!?」
「まあ、そうだけど・・・」
こいつが攻略組トッププレイヤーの一人、《隻腕のドラゴン》だった。確か外見以外の特徴を聞いた話だと、「左腕のない隻腕の剣士で、片手で両手剣を振り回す荒々しく獰猛な戦闘スタイルの持ち主であり、武器の特徴も相まってまさしくドラゴンと言える」なんて内容だったけど、まさかあたしとそんなに変わらなさそうな少年だったなんてーーー
「今のオレは剣の折れたただのトカゲだよ。隻腕のな」
あたしの心を読んだかのように口を開き、マントを少し膨らませたライリュウ。ストレートにあたしに見せなかったのは見られたくないから、それにあたしに目の毒になると思ったからのように思える。
「それで・・・どうなんだ?」
そういえばまだ鑑定の結果言ってなかったっけ。
「その前に聞かせてくれる?あんた、鍛冶スキルの熟練度いくつある?」
「え?なんだよ急に・・・まあいいけど」
他人にスキルの詮索をするのはマナー違反でもある。でもそれを聞く必要がある。
「え〜っと、760だな」
「やっぱり!」
「は?」
何を言ってるんだ?っていう顔を向けたライリュウ。確かにいきなりやっぱりなんて言われたらそうなるよね。とにかくーーー原因は解った!
「この剣の修復に必要な数値まであんたの鍛冶スキルの熟練度が足りなかったのよ、だから剣は折れた。消えない原因は解らないけどね」
「え!?じゃあ、あんたなら直せるのか!?」
もちろん!ーーーと言いたいところだけどーーー
「残念だけど・・・あんたがやった時にさらにひどくなっちゃったみたいね。さすがに・・・直せない」
「そんな・・・」
確かにショックはデカイわね。修復不可能、もう二度と同じ剣が作れないってことになるんだからーーー
「でも!インゴットには戻せるわよ!それで他の剣を強化して使うっていう方法も・・・」
「ああ・・・そうだな。それで頼む」
武器をインゴットに戻すことも出来る、でもそのかわり元の武器に戻すことは出来ない。ライリュウもそれを承知して任せてくれた。
さっそく工房に入ってこの剣をインゴットの状態に戻す。ーーー出来た。
「え〜と、何々?《破滅の龍角》・・・コレ、すごいレア鉱石じゃない!」
「ああ、そういえば結構苦戦した竜型モンスターからドロップしたんだったな」
《ドラゴンスレイヤー》、超レアの、それも聞いたことがないような鉱石から作られていた。これだけレアだと今のライリュウの鍛冶スキルでも作れるかどうか微妙なくらいだけどーーーかなり運が良いわねこいつ。後の問題はーーー
「コレを使って武器を強化す
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