第16話黒龍の後継の剣
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トのみんなに誓いを立てた剣、本人は「弱くなったから見限った」なんて言ってる。確かに鍛冶って精神集中とかが大事だけど、いくらなんでもーーーあれ?
「お兄ちゃん・・・折れてるのに何で消えてないの?」
「え?・・・言われてみれば確かに」
普通武器なんかは折れればポリゴンになって消えてしまう。だけど《ドラゴンスレイヤー》は消えてない。ーーーそうだ!
「ねえお兄ちゃん、良い鍛冶屋さん紹介しよっか?」
「・・・は?」
あたしは右手の指を立てて笑顔でお兄ちゃんに提案する。きっとあの人ならーーー
******
ライリュウside
同日、第48層・リンダース
どういうつもりだよ未来の奴。
ーーー48層のリンダースの街に鍛冶スキルを完全習得したマスタースミスの友達がいるからそこ言ってみて?メッセージ送っておくから!ーーー
折れてしまい、それでもこの世界から消えないオレの愛剣《ドラゴンスレイヤー》、それを見てあいつはオレに鍛冶屋を紹介した。いくら鍛冶スキル完全習得つってもさすがに無理だろコレを直すなんて。自分の愛剣を信じていない訳ではないけど、折れるどころか真っ二つに割れたのに、それでも消えないなんてことはとても信じられない。それとも何か?コレを接着剤でくっつけるとかか?
あ、着いたか。
オレが店のドアを開けると中には誰もいないーーーと思ったら店の奥から人が出てきた。
「リズベット武具店へようこそ!」
ここの店主、ピンク色のショートヘアーに赤いエプロンドレスの特徴的な格好のオレと同じか少し年下くらいのリズベットという少女が。
リズベットside
接客も仕事の内、店の玄関からお客さんが入るベルの音が鳴り、装備していた鍛冶用の白いグローブを外し工房から出て店の中に入る。
「リズベット武具店へようこそ!」
最近になってやっと慣れてきた接客と、いらっしゃいませの意味合いを込めたこのセリフ。お客さんはーーー赤い忍者装束に黒いマントを着た少年だった。ーーーなんかあたしを驚いたような目で見てくる。恐らくあたしの外見的特徴が原因だと思う。親友の攻略組トッププレイヤーのアスナ、彼女にいじられてこのピンクの髪に赤いエプロンドレスというスタイルになった。そのお陰でお客さんが増えたからそのままにしてるけどーーー初対面だとやっぱり気になるわよね。
その時目の前にいる少年はハッと正気を取り戻したような顔になった。
「え〜っと、ミラって奴に紹介されたんだけと・・・」
「ああ、あんたがミラのお兄ちゃん?」
「そうだけど・・・いきなりあんた呼びて、いきな
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