マブラヴ
1205話
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球だと、忙しいような用件はないだろ?」
占領したハイヴの基地化も既に忙しさのピークは過ぎている。
それを邪魔しようとしていた恭順派、オルタネイティヴ5派といった者達も既に殆ど生き残りはいない筈だし、いても厳重な監視を付けられているだろう。
BETAが攻めてくるのにしても、シャドウミラー経由で輸入しているリニアガン・タンクや、マブラヴ世界でライセンス生産が行われているガン・ルゥといった機体のおかげで、間引きに関しては圧倒的に有利になっている。
ミサイル対策としてか、光線級が大小両方ともかなり増えてきているって話だが、それにしたってこっちから提供した技術でそれを無効化とまではいかないが、減衰させる事には成功しているらしい。
ただ、多少減衰したとしても威力そのものは高い。
基本的に装甲の薄いガン・ルゥではそんなのでも大きな被害を受けているらしいが。
……そっちの関係か?
『オルタネイティブ4をどうするかって話が進んでるのよ。詳しい話はレモンにでも聞いて頂戴』
「オルタネイティヴ4が? ……あー……なるほど」
オルタネイティヴ5はあの有様だし、そうなれば4の方も影響が起きてきているって事か。
『全く、確かに今はBETAに対して有利に戦況を進める事が出来ているけど、それでもBETAに関してはまだ分かっていない事が多いってのに。今は有利だからもういいなんて、何を考えてるのかしら』
不服そうに告げてくる夕呼だったが、やがてその画面にはひょい、とウサギの耳が見えた。
『アクセルさん、戻ってきたんですね』
いつものように表情を殆ど変えてはいないが、それなりに付き合いの長い身としては、微かな変化から嬉しそうにしているのが分かる。
まぁ、それ以前に耳がピョコピョコと動いているのを見れば大体理解出来るが。
「ああ、何とかな。そっちはどうだ? 元気でやってるのか?」
『はい。毎日楽しく暮らしています。昨日はあやとりをしました』
『ちょっとちょっと。あんた達ね……どこの兄と妹よ。……いえ、父親と娘かしら』
どこか呆れたような夕呼の言葉が映像から聞こえてくるのだった。
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