マブラヴ
1205話
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染される前の聖杯はともかく、第4次、第5次聖杯戦争の聖杯というのは当てに出来る物ではない。
……アインツベルン、大ポカ過ぎだよな。
「まぁ、とにかく死をもたらすという願い以外は聞き入れる事がないような存在だ。結局聖杯戦争でも最終的には俺がフレイヤで消滅させたし」
『そうなのか? 残念だね。聞いた限りだと、使いようによっては色々と便利そうではあるんだけど』
崇継のこういうところは微妙に危ない感じがする。
勿論あの汚染された大聖杯をきちんと自分の目で見た事がないからこそ言える事なのかもしれないが、どこかギアス世界のシュナイゼルと似た危うさを感じるんだよな。
『そうそう、アクセル達から受け取ったMSを組み入れた機体が本格的に量産が始まっているから、気になるなら後で見に来るといい。武御雷という機体なんだが』
「へぇ。完成したのか。随分と長い事試作機を弄っていたみたいだけど」
『ああ。この1年の間に何とかね』
MSの技術を本格的に導入した戦術機、TSF-TYPE00武御雷。シャドウミラーの代表として、それに興味がないとは絶対に言えない。
さすがにTSF-TYPE00をシャドウミラーに譲渡予定はない――少なくても数年は――らしいので、確かに直接見に行ってみるのも面白いかもしれないな。
ともあれ、その後30分程崇継、恭子の2人と話をしていると、やがて崇継の方に何らかの連絡が入ったのか、途中で話が終わる。
崇継にしろ恭子にしろ、実質的に日本を動かしている五摂家の当主であり、次期当主候補だ。その辺を考えると、30分も話が出来ていたのが特別なんだろう。
結局続けて恭子の方にも連絡が入り、話し合いはこれでお開きという事になる。
「ま、取りあえず火星の件は進める予定だから、頼む」
そう告げ、通信を切る。
その言葉に、崇継は笑みを浮かべており、恭子は何故か驚きの表情を浮かべていたが……まぁ、何なんだろうな。
とにかく日本に対しての連絡はこれで良し。
次は……ああ、夕呼だな。
あいつにも何だかんだと心配を掛けていたらしいというのは、レモンから聞いている。
ただまぁ、嫌味っぽい言葉に交えながら心配してたって事だったから、その辺が夕呼の素直じゃないところを現しているのだろう。
ともあれ、夕呼の持っている通信機へと連絡を入れ……
『誰よ、こんな忙しい時に……あら、アクセル? あんた行方不明だったんじゃないの?』
予想通り嫌みったらしい口調と共にそう告げてくる。
ただ、その口調に反して俺へと向ける視線は心持ち柔らかく、どこか安堵の色が宿っているように見える……というのは、俺の気のせいか?
「何とか戻ってくる事が出来たんだよ。……ところで忙しいって何でだ? 今のマブラヴ世界の地
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