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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
106話:機動六課防衛戦線(後編)
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のところで止まり、顔を現れた巨大な―――竜とも呼べるそれへと向けた。
爆裂していくガジェット群、それを一瞥すると……士の下から離れ始めた。
「……………」
その時一瞬だけ、倒れている士に視線を向けると、すぐに向き直し手を掲げる。
数メートル先に現れた灰色のオーロラ、そこへ向かって歩いて行き、オーロラの中へと消えていった。
「―――つ、士くん!」
ダークディケイドが消え、オーロラも消えたことを確認したシャマルは、すぐさま士の下へ。士から預けられていたザフィーラを横に並べ、治療を始める。
六課を襲撃して来た戦闘機人―――ナンバーズはいつの間にか、ヴィヴィオと共に消えていた。
襲撃の際に使われたガジェットも、巨大な竜―――キャロが召喚した真竜ヴォルテール≠フ活躍により一掃された。
「目を、開けて! 士くん!」
涙を流すシャマルの叫びに、士は応えることはなかった。
その代わりなのか、それともキャロの心情を表しているのか。ヴォルテールが消える直前の雄叫びが、何より悲しげなものに聞こえた。
これにて、機動六課襲撃は終幕を迎えた。
しかしこの数時間に起きた―――地上本部襲撃などの―――出来事は、後にミッドチルダの歴史に刻み込まれる、大きな事件の幕開けに過ぎなかった。
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