暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
106話:機動六課防衛戦線(後編)
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ィケイドが。おそらくタトバと戦い、そしてこちらに投げ飛ばしたのだろう。
 そんなダークディケイドに、突如別の方向から長いものが現れ、彼の腕に絡みついた。


「捕まえた…!」
「……………」


 その長いものとは、別の戦場で戦っていた青い戦士―――シャウタの鞭、ウナギウィップだった。
 ガジェットと戦っていたシャウタは、ダークディケイドの攻撃を受けた後も戦いを続け、何とか援護に来ることができたのだ。

 そしてもう一本あるウナギウィップを、別の腕へと絡め動きを止めた。
 シャウタは鞭が両腕にしっかり絡みついたのを確認すると、すぐに力を籠める。すると鞭を通し、ダークディケイドに向かって高圧電流が流れ始めた。

 シャウタの武器・ウナギウィップは、魔力を通すことで電流を流すことができるのだ。魔力の量を調節することで、電流の強さが変えられるのだ。
 魔力によってかなりの強さで流れる電気、しかしダークディケイドはそれを物ともせずにいた。

 次の瞬間、シャウタの背筋にゾワリと悪寒が走る。
 そしてダークディケイドを襲っていた筈の電撃が、突如何かに押されるようにシャウタのもとに戻り始めたのだ。


「なっ―――ぐああぁぁぁ!?」


 逆流するかのように戻ってくる電気、遂にシャウタまで戻ってくるとそのままシャウタ自身にダメージを与え、火花を散らした。
 拘束していた鞭が解け、ダークディケイドは標的をシャウタに変えたようだ。振り向いた後、膝をつくシャウタに向かって歩き始めた。


「くッ…この…!」
「―――シャウタ、いけ!」


 悪態をつくシャウタ、しかしその後ろから大声が聞こえてきて、咄嗟に己の能力―――自身の体を液状化させ、瞬時にダークディケイドの背後へと回った。
 突然のことで反応が遅れるダークディケイド。その隙に背後から羽交い締めにした。そして二人の視線の先には―――

 空中を舞う赤き鳥、タジャドルの姿があった。


「いくぜぇ!」
〈 FINAL ATTACK RIDE・o o o OOO 〉
「はあああぁぁぁぁぁぁ…!」


 ライドブッカーから取り出したカードを発動、下にいる二人目がけて急降下。その間に一回転すると、脚部のコンドルレッグを展開し炎を纏い始めた。
 タジャドルの必殺技―――プロミネンスドロップ≠ナある。炎を纏いながら向かってくるタジャドル、これが当たれば流石に……

 その行動を見ていたダークディケイドは、右手に持っていた剣を地面に突き刺し、同時に左腕でシャウタの腹部に肘鉄を食らわせる。
 がっ、と空気を吐き出すシャウタ。しかし次の瞬間視界がぐるりと回転。肘鉄の痛みで腕の力が抜けた隙に、ダークディケイドがシャウタを投げ飛ばしたのだ。


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