暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
106話:機動六課防衛戦線(後編)
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ヒビはどんどん広がり……
 ―――遂に、その防壁を穿った。


「ぐッ、がぁぁぁッ!」


 砲撃の勢いは弱まることなく、ブラカワニをも巻き込み突き進む。
 そして六課隊舎へ命中、爆炎と煙が立ち込める。その光景に全員が衝撃を受けた。


「ブラカワニッ!」
「そんな…隊舎が…!」
「あいつ…いったい…?」


 叫ぶタトバ、驚きで口を手で覆うシャマル。そして体を支えつつその光景を見やるディエンド―――エクストラ。
 その他の戦場で戦う者達も、隊舎が燃える光景を見て思わず手を止めていた。

 ブラカワニの防壁を穿った張本人―――ダークディケイドは、銃口を下ろすとまっすぐにタトバ―――士を、その瞳に捉えた。


「……………」
「……………」


 その視線を受けて士も顔を向き直し、腰を低く構える。臨戦態勢だ。隣にいるガタキリバも一緒に構える。
 コッ、と一歩、また一歩と。再び歩みを進めるダークディケイド。ゆっくりと、決して急ぐことなく、ヴィヴィオを抱えたまま近づいて来る。

 ゆっくり、ゆっくりと。しかし……
 急がずにただ悠然と近づく奴の、その雰囲気から感じ取れるものに、二人の背筋に汗が滴る。
 これを恐怖というのか、それとも別の何かなのか。


「―――だぁぁぁぁぁッ!」


 駆け出すガタキリバ、すぐその後に続くタトバ。それぞれの武器を構え振りかぶる。

 だが、しかし……
 ガタキリバが構えた双剣を潜り、タトバの爪を腕で止め肩を極めるように捻って止め、その背中を蹴りガタキリバの足元へ動かした。

 すぐに受け身を取り振り返るタトバ、ガタキリバもすぐに構える。
 が、そこへいつの間にか取り出した銃口を向けるダークディケイド。容易に引き金を引き、先程とは違いエネルギー状の弾丸を放つ。

 一発目はそれぞれ腕で受けるが、その後続く弾丸は見事に胸を穿った。
 火花が散り吹き飛び、地面を転がる二人。それを見たダークディケイドは、銃口を別の方向へ向ける。


 ―――オットー、ディードと相対していた、サゴーゾとラトラーターに。


「なッ…!」
「ッ、くッ…!」


 思わず足を止めていた二人には、勿論防ぐ術はない。簡単に前の二人と同じように弾かれ、戦闘機人の二人は茫然とした。
 そして次にガジェットと戦っていた、シャウタとタジャドル。その二人にも黒い弾丸が飛び、二人を吹き飛ばす。

 そこへ背後からガタキリバとタトバが跳びかかる。タトバは拳で、ガタキリバは双剣を向けている。
 が、しかしダークディケイドは振り返りながら足を後ろへ突き出した。すると見事に剣を振りかぶるガタキリバの腹部へと命中、と同時に先に跳びかかってきていたタトバを避けることにも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ