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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第214話 求めるは伝説の剣
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。アイツも内心じゃ、オレ達がダンジョンを突破する事を期待しているんじゃないかな。……だって、オレ達とトンキーはトモダチじゃないか」
「…………ふぅ〜ん。さっき、キモいとか言ってたのに……??」
やはり、どう言い繕っても、格好よくはないな、と直葉は思いつつ、ニヤリと笑った。その笑顔を返す様に和人も、最大級の笑顔とともに訪ねた。
「つうワケで、スグ。……お前今日は暇?」
「………………まぁ 部活はもう休みだけど」
それを訊いて、和人はよし! とばかりに、左掌に、右拳を打ち付けると、思考のギアを再び入れ替えた。攻略の方針をまくし立てる為だ。
「確か、トンキーに乗れる上限は9人だったな。てことはオレとスグ、リュウキ、アスナ、レイナ、クライン、リズとシリカ……っと、後1人だな。今回はタイムアタックにもなりそうだし、上限で行きたいから……。ん〜、エギルは店あるしなぁ……、クリスハイトは正直頼りないし、レコンはシルフ領だろうし……」
最後の1人を誰にするモノか、と考えていた時だ。直葉が早くに口を開いた。
「あ、シノンさんを誘ってみようよ、お兄ちゃん」
「おおっ、それだ!」
指をぱちん、と鳴らせた。
これでメンバーは揃った。後は各人に連絡を入れるだけだ。
まず、連絡をするのは、隼人だ。
「………」
『………』
数秒のコールの後、電話越しに通話ボタンを押したであろう音が響き、心の中でガッツポーズをする。家で仕事をしている隼人は、大きな仕事をしている時は、基本的に留守電にしている時が多いのだ。それでも、蔑ろにしたくない、と言う事から、成るべくは出る様にしてくれているが……、仕事をしている人に邪魔をする訳にはいかないと、逆に気を使ったりもしていたりする。
『ん。キリ……和人か。おはよう。どうしたんだ? 今日は。何かあったのか?』
間違いなく、隼人であることを確認した和人は、少し早口で答えた。
「おはよう、隼人。今日、皆で クエストに行こうと思うんだけど、時間空いてないか?」
『今日か。……ん、特に問題ないよ。一日空いている』
「おっし、良かった。今年ラストの大型クエストだ。やっぱし、お前がいないと締まらないからな。ってな訳で、しっかりとまとめて貰いたくてな!」
隼人の指示を期待していた時、ため息交じりに返答が帰ってきた。
『………馬鹿言うな。リーダー職は和人、だ』
「えー」
速攻で拒否されてしまったから駄々を捏ねてやろう、と思った和人。あの夏の日、鯨に会いに行くクエストの時も、リーダー職をやったのに、と材料にしようと思ったのだが、それらは即座にそれは息を潜めた。
『……成る程、聖剣エクスキャリバー、か』
「っっ!!?」
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