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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第214話 求めるは伝説の剣
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ここは万年雪に閉ざされた世界《ヨツンヘイム》。
太陽と月の恵み、その恩恵を受けなければ、宙へと羽ばたく事が出来ない妖精達は この万年雪で閉ざされた過酷な地においては、己の脚で、地に脚をつけなければならない。この世界に来たいのであれば、そうして進まらなければならない。……だが、努々油断する事なかれ、この世界は極寒の過酷な地故に、存在する魔物は
地上
(
アルヴヘイム
)
とは比較にならない。
それは、蔓延る魔物たちは皆、《邪神》と恐れられている存在がいるからだ。
「……ALOは 北欧神話をベースに、しているとなれば、恐らくこいつらは、霜の巨人族、若しくは丘の巨人族か。ヨツンヘイム。……ヨトゥンヘイム、ヨートゥンヘイム。ふむ。北欧神話のままであられば……、確か《スリュム》が統べる世界、だったと記憶してるが、
ここ
(
・・
)
はどうなんだろうな……」
白銀の世界に降り立つ1人の妖精は、剣を片手に 世界を眺めていた。時折、肌を突き刺す様な冷気の風が吹き通り、この世界の色、とも言っていい白銀。それと同じ色の髪が、鮮やかに揺られていた。
確かに、この世界ヨツンへイムの魔物達は凶悪であり、遭遇率はアルヴヘイムと比べたら随分と低い設定になっているが、それでも 一戦一戦の戦いに掛かる時間があまりにも長い為、連戦になってしまう事もざらだ。邪神相手に連戦ともなれば、鬼だ。大仕事も良い所であり、種族を上げた大パーティを組み、それなりに装備やアイテムを整えて挑まなければならない。勿論、それだけではなく、極めて低確率だが、連続PoPする事もある為、運の要素も出てくるだろう。
邪神を倒す事で齎されるコルやアイテム、熟練値は 確かに比較にならない程、莫大なモノであるが、この場所が狩場として定着しない理由がそれなのだ。
そんな白い地獄に立つ妖精。……その周辺には、地獄に住まう鬼達が現れている。
「やれやれ。気分転換に邪神狩りに来た、とはいえ これだけの数は骨が折れる。……そろそろ、
眼
(
・
)
もつかれてきた所だし」
ため息を吐きながらそう言う、白銀の剣士。そして、その傍らには。
「アハハハ。まァ、リューだから、何してモ、今更驚かナイけど、流石にリューでもキツいカ?」
特徴的なその大きな三角耳はその種族の象徴であり、話す度にぴょこぴょこと動いている長い尻尾もそうだ。そして、その頬にはその者を更に、象徴しているペイント。……髭のペイントが付いている。
ここまで 紹介すると 最早言うまでもないが、リュウキとアルゴである。
「……キツいだろ。簡単には倒せないから、邪神、と言われてるんだ」
「涼しい顔シながラ、何匹も倒しといテ。説得力ない
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