第12話 ネオ・アルカディア
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たことは人間を守ろうとしていたこと、二人のエックスに仕えていたハルピュイアはこれだけは譲りたくなかったのだろう。
「分かってるよ。敵とはいえ、君の性格はある程度分かってきたつもり…意地悪な質問してごめんね。最後に質問…どうして私に対する態度を変えたの?」
「…あなたはエックス様が唯一愛した女性であり、エックス様同様、我々四天王の基となった…我々の“母”だからです。俺達四天王にはエックス様とあなたのDNAデータが刻まれている」
「え?ちょ…それって…」
ハルピュイアに尋ねる前にルインは転送されてしまった。
「………」
ルインが立っていた場所を見つめていたハルピュイアにレヴィアタンが詰め寄った。
「ちょっとキザ坊や?さっきの言葉はどういうことなの?」
「先程言った通りだ。俺達四天王にはエックス様とルインのDNAデータが刻まれている。彼女の各アーマーと俺達のアーマーが似ているのはそのためだ。」
「…あ〜、つまりルインは俺達のオリジナルみたいなもんか?」
「…人間で言うところの母親というのが正しいかもしれんな」
「…ルインを見た瞬間、懐かしいと感じたのはそのせいなのかしら……」
映像でルインを見た時、懐かしいと感じたのは自身のDNAに刻まれたルインのデータが起こしたものなのだろうか?
そして一方のレジスタンスベースでは負傷者や爆撃機が向かってきていると言うことで対応のために慌ただしく兵士達が駆け回っていた。
「負傷者あり、救急班、待機して下さい。」
「転送完了まで…3…2…1…転送!!」
ゼロ、エルピス、そして少しの間を置いてルインがレジスタンスベースに転送された。
「転送終了」
「敵大型爆撃機。依然接近中…。後、十分後でベースに到着します」
「すぐに出る…輸送機を用意しろ」
レジスタンスを守るために爆撃機の迎撃に向かうために輸送機の用意をするように指示するゼロ。
「了解。ゼロさんとルインさんが迎撃に向かう。直ちに、迎撃機、スタンバイせよ」
「…ルイン、どうした?」
どこかぼうっとしているルインに声をかけると、ルインはハッとなった。
「あ…ごめん。大丈夫…私はいつでも行けるよ…というより、今回は私が最初に行くよ。HXアーマーならより安全に近づける。」
輸送機からのHXアーマーなら、より安全に爆撃機に近付けると判断したルインは、爆撃機に侵入してからゼロを簡易転送装置で侵入させた方が良いのではないかと考えたのだが、シエルが二人の間に入る。
「ゼロ、ルイン。私も一緒に行くわ」
「え?」
シエルの提案にルインは目を見開き、ゼロはシエルを見つめる。
「特殊な爆弾ですもの…下手に攻撃したら大変なことになるか
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