暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1203話
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ようになったので、よければ後で食べてみて下さい――

 見てるとどこかほんわかとする笑みを浮かべる四葉。
 相変わらず癒やし系だな。

「さっちゃん、肉まん5つ持ち帰りでお願い」

 超包子に飛び込んできた客がそう告げると、四葉は笑みを浮かべて厨房の方へと向かう。
 確かにこうして見ていると相変わらず超包子は超包子って感じだな。

「神楽坂、じゃあ取りあえず適当に頼む」
「……あんたね、メニューあるんだからきちんと見なさいよ」

 そう愚痴りつつも、メニューの中から適当に選んでいく神楽坂。
 周囲の席に座っている客達の何人かは、俺へと恨めしそうな視線を向けていた。
 神楽坂も大学生になってかなり女っぽくなったからな。神楽坂を目当てにしてきている者も多いんだろう。
 厨房にいる四葉に注文を済ませると、何故か神楽坂は俺の前に座る。

「いいのか、ウェイトレス」
「いいのよ、少し休憩」

 厨房の方からは特に何も言ってこないところを見ると、四葉的にも問題はないんだろう。

「で?」
「うん? 何が、で? 何だ?」
「いや、だからあんたが今までどういう世界に行ってたのか教えなさいよ。それともシャドウミラーの人じゃなきゃ話しちゃいけないとか?」
「いや、別にそこまで厳しく考えてる訳じゃないな。世界的にはネギま世界と大して変わらない世界だったよ」
「あら、ロボットじゃないの?」
「ああ。魔術が存在していた。その魔術を使って何でも願いを叶える事が出来る聖杯ってのを巡った殺し合いに、召喚獣的な感じで呼ばれたんだよ」

 その言葉を聞いたときの神楽坂の顔は、うわぁ……と表現するのが相応しいものだった。

「こういう時、どんな顔をすればいいのかしら」
「笑えばいいと思うよ」
「……とてもじゃないけど、笑えないんだけど」

 ちっ、ネタを入れたのに反応しなかった。……まぁ、当然か。元ネタを知らないんだから。

「アクセルを召喚か。敵対した相手を哀れめばいいのか、間違いなく自分の思い通りにならなかっただろう召喚した人に同情すればいいのか。どっちだと思う?」
「さてな。少なくても俺を召喚した相手は不幸な事にはならなかったと思うぞ」

 第5次聖杯戦争において、間違いなく俺が最強のサーヴァントであったことは間違いのない事実なのだから。
 まぁ、色々と振り回したという思いがない訳でもないが。

「大魔王を召喚するとか。聖杯っていうくらいなんだから、属性的に正反対なんじゃない? 良く浄化されなかったわね」
「お前、俺の事を何だと思ってるんだ」
「だから、大魔王でしょ?」

 そう言えば、俺を最初に大魔王とか呼び始めたのは神楽坂だったか。
 まさか、ここまでその呼び名が広がるとは思わなかったけど
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