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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
鬼々浪々
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オレ)らから見てもアレぁバケモンだ。だがな、それは理論値であって現実的じゃぁねぇ」

「……?どういうこと?」

つまりね、と狂楽が続ける。

「理論的には同時に、複雑な計算をできるコンピューター。じゃあ、本当に無限に、《同時》に複雑な計算をやれるの?」

「…………いや」

そんなはずは、ない。

どんな機器でも、《処理落ち》という言葉が存在している限り、そんなことは到底不可能に近い。それはあくまでも――――

あ、と。

レンは思わず呟いた。

「理論上ではできるけど、現実的じゃない……」

「その通り」

「だけどそれがマークUと何の関係が――――」

そこで再度。

少年は気付くこととなる。

そんなレンの様子を、暗闇のどこかから響いてくる少年の声は楽しげに――――愉しげに、笑った。

それはレンの知っている、いつも他者を見下したような嗤いではなく、どこかイタズラに成功した悪ガキのような、無色透明で無邪気な笑いだった。

「……ぉい」

「ぷっ、あははははっ。今さら気付いたのぉ〜?でもちょぉっと残念、時間切れぇー」

「ちょっと待て」

「だぁから言っただろ。最初にさ」

くくっ、と。

憑き物が落ちたような、いっそ清々しいまでの笑い声を漏らしながら、狂楽は言う。

「さようなら」
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