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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
鬼々浪々
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滴り落ちるような悪意や敵意のような、相対した者をイラつかせるような何かが含まれていた。
「そもそもさ。君って、君が《マークU》と呼んでるアレのことをどこまで知ってんの?知った気でいるの?」
まるっきり小馬鹿にした問いだが、レンはとくに取り合わない。
素直に、心から、応える。
「って言っても。……二体目の、新生の《災禍の鎧》ってことくらいかな」
そう。
少なくともアレは、レンを始めとした《六王》、並びに《攻略組》が命懸けで戦ってきた《鎧》そのものではない。
フェイバルが――――サフランが初代に会い、狂喜した。
それだけのことで、いやそんなことで、アレは生まれた。
呆気なく。ともすれば簡単でお手軽に。
だけれど当の本人にしてみれば、これ以上ないほど重い想いを満たして。
結果、爆発した感情は自身の得物である《
檮?
(
とうこつ
)
》を取り込み、奇しくも《鎧》誕生と同じ現象が起きてしまった。
アレは、その結果なのだ。
レンの応えに頷いたような気配を返し、狂怒が口を開く。
「だが、お前ぇらは今、何に手こずってた?」
「…………は?」
「あのぶっとい極太ビームかぁ?あの巨体かぁ?違ぇだろ、あの防御性能だろ」
そこで一拍置いた鬼は、こう傲岸不遜にこう言った。
「ゼロから生まれた新生だぁ?なら、
何
(
・
)
で
(
・
)
ア
(
・
)
イ
(
・
)
ツ
(
・
)
は
(
・
)
《
狂
(
・
)
哀
(
・
)
》
の
(
・
)
力
(
・
)
ぁ
(
・
)
使
(
・
)
っ
(
・
)
て
(
・
)
ん
(
・
)
だ
(
・
)
?」
「……………………………………………ぁ?」
思考が、止まった。
本当に一瞬、少年の脳は考えることを放棄した。
「武器から造られたモンが、即座にあそこまでの防御性能を持ってるなんて考えられねぇっつの。依代が盾とかならわかるけどよ」
「いやいや兄様。盾でもあの巨体全部を覆うのはさすがに無理でしょ。それこそ、狂哀の兄様ぐらいの防御特化仕様じゃなきゃね」
勝手に騒ぐ鬼達に、しかし待ったをかけてレンは言葉を紡ぐ。
「いや……いやいやいや、ちょっと待って」
いや本当に。
ちょっと待ってほしい。
じゃあ何か?それはつまり――――
「マークUは、《災禍の鎧》の力さえも取り込んでるってこと!?」
返答は、沈黙。
だがそれが肯定と同義であることは、痛いほど少年を苦しめる。
そしてその答えが、どうしようもないほどにマークU戦の勝率がドン底まで堕ちたこともまた、分かった。
足元が歪む。
レンは、自分が立っているのかすら自信が持てなくなっていた。
だが、そんな少年に狂怒は落ち着いた口調で口を開く。
「いいかぁ、レン。鬼(
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