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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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せん。

 まあ、ここでそんな事を気にしていては話が進みません。流すしかありませんね。

「それは使者である私に、ネフテスから正式に謝罪してもらえると言う事でしょうか?」

 いきなり襲われた以上、私としては当然の要求なのですが、この質問に隊長の顔が引きつりました。まるで“蛮人が図に乗って!!”と、極太マジックで顔に書いてあるみたいです。ここまで分かりやすいと、ある意味感心してしまいます。

「……わ 分かった」

 そう不愉快そうに言い放つと、隊長は黙りこんでしまいました。本当に礼儀がなっていません。



 ……あれから2日経過して、ようやく首都アディールに到着しました。その工程は、馬車で1日半に船で(精霊の協力込みで)半日です。

 その間ずっとエルフ達の陰口(風メイジなので内容を聞きとれる)に晒されていました。その所為で私もずっとイライラしっぱなし……と言う訳でもありません。ティアや精霊達がピリピリしていて、それをなだめるのに必死だったからです。おかげ様で私のストレスは凄い事になっていますよ。

(……この恨み、晴らさでおくべきか)

 そう思っていたのも首都に着くまででした。首都アディールは、大混乱中だったのです。エルフ達は私の想像より、精霊への依存度が高かったのが原因でした。

 首都アディールは海に浮かぶ町と言うだけあって、その食料の大半は魚介類に頼っています。そして漁に出るとしたら、水や風の精霊に頼み船を目的地に運んでもらいます。それが出来なくなれば、まともに操船出来る人材が居なかったのです。素潜り漁をするにも、精霊魔法の《水中呼吸》に頼っていました。更に作業中は、精霊達が危険な水生生物(魔獣含む)から守ってくれたので、漁に集中する事が出来たのです。

 それら精霊の保護が無くなると、安全な食糧獲得方だった漁が死と隣り合わせの危険な作業へと化けました。行方不明者や死者が複数出ると、評議会は国の蓄えを放出し、精霊達の怒りを収めるまで漁に出ない様に命令します。

 しかし食料よりも、もっと深刻な問題がありました。

 ……それは水です。エルフ達は精霊に頼み、海水を飲用に耐える水にしてもらっていました。そう飲み水でさえ、精霊に依存していたのです。そんな状況では、まともに生活出来るはずもなく、首都アディールを捨てる事さえ検討されていたのです。

 想像を遥かに超える大被害……(多少ケガ人が出る程度かな?)等と考えていた私は甘かったです。砂漠警備隊の隊長も、被害を目の当たりにし顔面蒼白になっていました。

 良心が痛みますが自業自得ですし、ここで遠慮していてはまともに交渉等出来ません。私(+ティア)と精霊達は通された議場で、エルフの代表である議員達と対峙しました。ちなみに木の精霊は私の肩に
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