暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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いを始めてしまった様です。目の前に出て来た4人は顔を青くして立ち尽くしているだけでしたが、砂丘の向こう側に残ったエルフ達は罵り合いにまで発展しています。
その罵り合いには、数々の問題発言が含まれていました。中でも酷いのが「精霊が我等を裏切ったのか?」と言う言葉です。普段から精霊の力を貸してもらっている立場の上に、攻撃をしておいてこの発言はありません。他にも「精霊は大いなる意志に反するのか?」とか「精霊を縛るとはどんな魔道具だ」とか、こいつ等には“自分達が道理に反した事をした”と言う意識は無いのでしょうか? そしてそれが、精霊達を怒らせていると何故分からないのでしょう。
それに気になるのが、エルフ達から時々漏れる“鉄血団結党”と言う言葉です。エルフ達の言葉をつなぎ合わせ推測するに、エスマーイルとか言うバカが首領を務める対人間外交の強硬派……と言うか過激派で、その考えは“
悪魔
(
虚無
)
と
その眷属
(
人間
)
や裏切り者には死を”と言う物騒な考えを持つ者達の集まりの様です。ネフテスの中でどれ程の規模を持つか知りませんが、エルフとの融和路線を目指す私にとって敵としか言いようがありません。
そして今回の不意打ちの最大の原因は、隊長がこの“鉄血団結党”の上位メンバーだった事に加え、
砂漠警備隊
(
このチーム
)
の過半数が“鉄血団結党員”だった事です。その他の良識あるエルフ達が「先ずは警告を……」と言う意見を押しのけ、不意打ちで私を仕留める事になってしまいました。
まあ、その結果がごらんの有様です。……現状は理解出来ましたが、これでは総領との交渉までたどり着けません。一瞬強行突破と言う手も浮びましたが、それでは今後の関係に悪影響が出てしまうでしょう。如何にかあちらから「首都まで来てください」と言わせるしかありません。まあ、ここまで有利な状況ならそれも簡単ですが。
「……私達は帰った方が良さそうですね」
「ッ!! ま 待ってくれ!!」
はい。喰いついて来ました。まあ、当然ですね。このまま私達を帰せば、自分達が2度と精霊魔法を使えなくなるかもしれないのですから焦りもするでしょう。しかし首都に帰ったら、更に驚愕するはめになるんですよね。行き成り精霊魔法が使えなくなって被害も出ているでしょうし、その責任が誰にあるかと言うと……もう“御愁傷様です”としか言えません。
「待つ理由は無いと思いますが?」
「ま 待ってくれ。……頼む」
ここでようやくエルフの隊長が頭を下げました。頭を下げたと言っても、会釈の半分程度の角度しか下げて居ません。それでは頭を下げた内に入らない様な気もしますし、何よりその顔は不満と屈辱にまみれています。……全然頭を下げられた気がしないのは私だけでしょうか? それ以前にこいつ等は、未だ名乗ってすらいま
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