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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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を無駄に上げてしまう事になるからです。下手をすればそのまま戦闘になり、交渉どころではありません。
理想を言わせてもらえば、早い段階でエルフ達の砂漠パトロール隊と接触し、彼等に首都アディールまで案内してもらう事です。
「……馬車か」
ティアが嫌そうに呟きました。気持ちは良く分かります。しかしいざと言う時の為に、分霊達には道具袋の外に出て居てもらわねばなりません。無いとは思いますが、エルフからの不意打ちで命を落としては意味がありませんから。
「馬車はちゃんとした物を用意していますし、私が砂漠仕様に改造した物です。この前の様な事にはなりませんよ」
一見行商人用の幌馬車ですが、職人にしっかり作ってもらっているので見た目に反してかなり良い物です。次に私が施した改造ですが、流石にサスペンションは無理でしたが、車輪の周りに樹液や膠で作ったゴムで覆い現代のタイヤに近い物を再現しました。これだけでもかなり違うはずです。また、避暑のために様々な工夫を無駄に施してあります。やはり《錬金》は便利ですね。馬やラクダの代わりに、マリヴォンヌ特製のガーゴイルも用意しています。生き物の世話は大変ですから。
「水や氷なら魔法で出せますし、快適とは言えないまでも辛い旅にはならないはずですよ」
私はそう言いながら、魔法の道具袋に入っている塩や避暑グッズを頭の中で確認していました。
「吾がどのような姿で居れば良いのじゃ?」
「夜は猫の姿でお願いします。身を寄せていないと寒さにやられてしまうので、温かい方が良いですから。逆に昼は暑いので、近寄らないでくれると助かります」
「主のいけず。と言いたい所じゃが、そうなるじゃろうな」
ティアはそう言うと溜息を吐きました。どうやら砂漠の厳しさは知っている様です。
一夜明けて、いよいよエルフ領に侵入します。
ある程度進んだ所で、魔法の道具袋から分霊達を取り出し馬車の荷台に移ってもらいました。これで万が一にも対応出来るでしょう。しかし荷台に移った分霊達は、黙りこみ何一つ反応を見せませんでした。
「如何かしたのですか?」
「予想より酷い……と、思ってな」
代表で木の精霊の分霊が答えてくれました。それを聞いた私は、不思議に思い重ねて問いかけます。
「風の精霊なら現状を知っていたのではないのですか?」
風の精霊が現状を知っていれば、それは他の精霊に伝わっているはずです。
「ただでさえ小さき風の精霊が集まっているのだ。そこに我等の様な意思ある者まで現れれば、バランスの崩壊を助長する事になる。小さき風の精霊は、本能的にこの地に惹かれるので出て来る者がいない。居たとしても小さき精霊では、得られる情報が少な過ぎるのだ」
木の精霊が懇
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