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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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を予想していたのですが、何故か“今更変人が1人増えた位どうって事ないよ”と言う雰囲気が……。

 別の意味で不安になりましたが精霊を待たせている以上、今更行かないと言う選択肢はありえません。

 と言う訳で、さっさと出発する事にしました。風竜に化けてたティアに乗り込み、ネフテスへと出発します。風竜になってもらったのは、途中でガリア領を通らなければならない事が原因です。現状のガリアとの関係を考えれば、トラブルが起きた時にそれが致命傷になりかねないからです。そう言う所は、余計な時間をかけずに一気に駆け抜けるに限ります。

 見送りは家族や家臣達全員でしてくれていますが、皆の顔が何処か晴れやかなのが納得行きません。トラブルの種(分霊達)が居なくなるのが嬉しいのでしょうが、誰も私の心配をしていない様に見えるのは気のせいでしょうか?

 ……止めよう。悲しくなって来ます。それに例外も居るのです。名残惜しそうにしているポールさん……は置いておくとして、アナスタシアとジョゼットだけは心配そうに私の事を見ています。エルウィングも不安そうな顔をしていますね。うん。この3人にはお土産を買ってきてあげよう。クリフとドナは、悔しそうにしています。今回は護衛の必要性(エルフ相手では役に立たない上に、余計なトラブルを起こす可能性がある)を感じなかったので、残念ながらお留守番です。

 まあ、皆が心配していないのは、私の事(もしくは精霊達)を信頼しているからと思っておきましょう。そう思わないと悲しくなって来ますし。

「それでは行って来ます」

「うむ。気を付けて行くのだぞ」

 父上が代表して答えてくれましたが、まるで“近くにお使いに行かせる”様な気やすさです。私の年齢と護衛(クリフ+ドナ)が居ない事に加え、一見軽装に見える(荷物(分霊達やポプラの苗木等、本来なら竜籠一隻では足りない量)を魔法の道具袋に入れている)のでそう感じさせます。

 ティアが大きく羽ばたき空に浮かび上がると、地上の皆は(一部を除き)嬉しそうに両手を振っていました。

(帰ったら覚えてろよ)

 思わず心の中で、悪態を吐いてしまいました。



 国境沿いや砦・大都市等の要所を避けて、アーハンブラ城の城下町に着く事が出来ました。

 ここまでは運良く順調な道程でしたが、ここからが本番と言って良いでしょう。

「主。ここからは如何するのじゃ」

「今日はここで一泊して、ここから先は馬車での移動になります。風竜のままで行くと、エルフ達を余計に警戒させてしまいますから」

 ティアもそれを理解しているのか、直ぐに頷いてくれました。風の精霊に守護を頼み、ネフテスの首都アディールまで風竜で一気に行く方が時間を節約出来るのですが、それをするとエルフ側の警戒心
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