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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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のですか?」
私がそう言うと、ビターシャルは少しの間沈黙しました。
「……私は調査すべきだと考えている。しかし反対意見を述べている者達も、調べて見ると理由なく反対している訳ではないのだ」
私は無言で先を促しました。
「先ず第一に、20年位前からシャイターンの門が、過去に例が無い程に活性化している事が挙げられる。そして問題なのが、その活性化が最近になって止まった事だ。我々はそれを何かの前触れと捉え、以前以上に警戒をしている。それに加えて、6000年前の資料を収めてある禁書庫が、一部の者達に呪われていると言われている事が挙げられる」
「呪われている?」
私が思わず聞き返すと、ビターシャルは大きく頷きました。
「禁書庫を管理する者が、シャイターンを支持する発言をするようになるのだ。そう言った例は、過去にも数件あったらしい。最近では12〜13年前に、1人の女性司書がネフテスより追放処分になっている。罪状は禁書の無断観覧と悪魔崇拝と言う事なっていたな」
その女性って、もしかして……。そんな私の思考を余所に、ビターシャルの話は続きます。
「呪い等バカバカしいが、我々エルフは子供の頃から人間を蛮人と見下し、始祖ブリミルは我々を滅ぼす
悪魔
(
シャイターン
)
として教育を受けている。それがひっくり返る様な事が、禁書には書いてあるのだろう。そう言った意味では、呪いと言うのもうなずけるな」
なんとなく言いたい事が分かりました。現状のエルフの認識なら、悪魔は恐るべき力を秘めた悪と認識されています。もし禁書に悪魔の脅威が書かれているだけなら、見ても価値観がひっくり返ることなく、その認識がより強固な物となるでしょう。なら、悪魔が絶対的悪でない……ひいてはロマリアの聖戦を正当化する様な物が書かれてたら……。
「それはつまり調査をしても、私への報告が無い可能性が高いと言う事ですか?」
ビターシャルは頷きました。しかしそれで引き下がる訳には行きません。
「それでも調査はしてほしいです。私が望む調査結果が出る可能性は、まだゼロではありませんから。それに依頼と言っておいて、まだ報酬の話をしていませんでしたね」
そう言うとビターシャルは意外そうな顔をしました。
「報酬は三つありますが、その全てが情報です。一つ、ロマリアの虚無の担い手の情報。二つ、ガリアの虚無の担い手の情報。三つ。シャイターンの門が活性化した理由と活動休止の真相。……で如何ですか?」
私がそこまで言うと、ビターシャルの顔色が変わりました。
「その話は本当か?」
「こんな事で嘘を吐いても、仕方が無いと思いますが? それに私の話が本当だと精霊達も保証してくれますよ」
ビターシャルは一度精霊の方へ視線を向けると
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