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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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「それはダメです!! 如何にか出来ませんか!? ……そうだ!! 風の精霊に頼めば!!」

 私が反射的にそう言うと、精霊達は渋りました。結局私が「今回は少しやりすぎです。その位のフォローはしてあげましょう」と説得すると、なんとか対応してくれました。しかし、寝覚めが悪いと言う事で気軽に取ったこの行動が、膠着した現状を大きく動かす事になったのです。それを思い知ったのは、次の日1人のエルフが私の部屋を訪ねて来た時でした。

 その時私は外に出れないので、膝の上にティア(ぬこver)を乗せて撫でていました。

 ……コンコン。ノックの音に気付き、手でティアに“喋るな”と指示します。

「どうぞ」

 入室を許可すると、エルフの男が1人部屋に入って来ました。

「失礼します」

 入って来た男の視線は、精霊達に注がれています。今の状況を考えれば、精霊の方に意識が行くのは仕方が無いですね。そんな私の視線に気付いたのでしょう。エルフは私の方に向き直り、軽く頭を下げました。

「失礼。私は評議会から使者殿の世話役を仰せつかったビターシャルと言う」

 ここで原作キャラの登場です。

「聞いているとは思うが、私の名はギルバート・ド・ドリュアスだ。よろしく頼む」

「こちらこそよろしく頼む。それと我々エルフは、基本的に人間に対して酷い偏見を持っている。私も例外ではないが、他と比べ冷静な目を持っている心算だ。それと人間の事は学んだ心算だが、まだまだ勉強不足と言わざるを得ない。失礼な態度を知らずにとってしまうかもしれないが、その辺は大目に見てもらえるとありがたい」

 一応こちらを敬う気持ちはある様です。それに勉強不足と言ったと言う事は、人間の事を学び始めて日が経ってないのでしょう。時期的に考えると、ガリアと接触する為に学び始めたばかりか……。

「気にしないでください。そう言ってもらえるだけで、他のエルフ達とは違うと分かりますから……」

「まあ、私はエルフの中では変わり者と言う事だ」

 そう言うと、ビターシャルは自嘲気味な笑みを浮かべました。何かあったのでしょうか?

「それよりも我々の要求に対して、ネフテスはどの様な対応と取る事になったのですか?」

「正直に言えばまだ審議が終わっていない。が、精霊との連名で出された三つの条件は、飲む方向でまとまりつつある。一部の者達が精霊は偽物で、我々が精霊魔法を使えなくなったのは、蛮人による妨害工作が原因だと主張する者もいたが、昨日の騒ぎでそれもいなくなったからな」

「昨日の騒ぎ?」

 思わず聞き返してしまいました。騒ぎと言えば、風の精霊に仲裁を頼んだ時の事でしょうか?

「風の精霊が止めに入ったから、もう知っているのではないか? 外で鉄血団結党と一般
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