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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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依頼です。それは6000年前に、始祖ブリミルとエルフ達の間に何があったか調査を行って欲しいのです」

 私がそう口にすると、途端に場の空気が険悪な物に変わりました。

「現状私達の国では、利権に溺れた腐った神官達が数々の事件を起こしています。その影響で宗教国家であるロマリアの権威は失墜し、その権威を回復させる為だけに“聖戦”の名目でネフテスへ侵攻する心算です。しかしロマリア以外の4国は、無駄な犠牲が出るだけのネフテス侵攻などしたくは無いのです」

 先程より多少マシになりましたが、まだ睨まれてますね。エルフ達にとって、この話は余程のタブーなのでしょう。

「狂信者(正確には宗教を利用する政敵)は何処にでもいます。“聖戦”を発動されると、下手に協力を拒否すれば内戦になりかねないのです。しかし私達は独自の調査から、幾つかの情報を取得する事が出来ました。そして“過去に始祖ブリミルとエルフ達の間に何があったのか”を調べる事で、ロマリアの大義名分を崩せる可能性を見たのです」

 エルフ達の表情は変わらずか……。

「私達の調査で分かったのは、初代ガンダールヴがサーシャと言う名前の女性で種族がエルフである事……」

 そこまで言うと、護衛らしき若いエルフが私に襲いかかろうとしましたが、精霊達がプレッシャーをかけ動きを止めてくれました。

「そして始祖ブリミルは、彼女に殺されました。つまり、初代ガンダールヴ=聖者アヌビスと言う事です。証拠とは言えませんが、ガンダールヴと聖者アヌビスは共に“光る左手を持っていた”と言われています。そして事が起こる前は、始祖ブリミルを含むメイジの始祖であるマギ族とエルフ達は、協力してヴァリヤーグと言う侵略者と戦っていました。……ちなみにこの調査結果は、精霊達も信憑性が高いと認めています」

 まだこちらを睨んでいる者もいますが、何人か困った様に目を泳がせています。

「何も聖地の場所を教えろと言っている訳ではありません。私達が知りたいのは、あくまで過去に何があったかです。調査結果も“聖戦”を助長させる様な物なら、私達へ報告はしなくてもかまいません。だから依頼内容が“調査依頼”ではなく“調査を行って欲しい”なのです。当然これはあくまで依頼なので、断ってくれてもかまいません」

 私が言い終えても、議員達は小声で何かを話すばかりで返事はありませんでした。

「戯言ばかり言う蛮人の依頼等、聞く必要は無い!!」

 先程私に襲いかかろうとしていた若いエルフが、声高に宣言しました。こう言った馬鹿には、退場してもらうに限ります。

(と言う訳で、木の精霊(センセイ)お願いします)

「(誰が先生だ。……我は必殺を冠する仕事人の方が好きだ)」

 まあ、この台詞は悪者が用心棒を呼ぶ時の常套句
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