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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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 ……こうして思い返してみると、火の精霊の順能力が意外に高いです。火の精霊なのに。

「ギルバート様!! 聞いているのですか!?」

 また怒られてしまいました。

「そう言われても対策はありませんよ。モンモランシ伯と言う前例があるので、下手に諌める訳には行きませんし……」

 そう言うとオーギュストは、悔しそうに黙ってしまいました。

「とにかく早々に準備をして、ネフテスへ出発するしかありません。今はそれ以外に対策は無いのです」

 はい。話はこれで終了です。マギ商会に残りの物資を早く納入してもらう為に、尻を叩いておく位しか出来る事はありません。マリヴォンヌの方にも、新しいマジックアイテムの開発を秘密裏に依頼しました。依頼したのが新型のスキルニルなので、かなりの予算を要求されたのは仕方が無いでしょう。予算を何処から捻出した? とか聞かれそうですが、クルデンホルフから奪って来た資金の一部を使わせていただきました。

 はぁ……なんでこんな事になったのでしょうか? 鬱になりそうです。



 そして、それから2週間。ようやく……ようやく準備が終わり、出発の時が来ました。長かったです。何度「何で《錬金》で植物を作れないんだ」と叫んだか分かりません。

 とにかくこれで、もう白い目で見られる事はありません。帰りは2年後の予定なので、家族審問も回避出来たでしょう。それに白い目で見られると言えば、私を遥かに超える変人……いえ、変態が居るのです。

 はい。それは私に笑顔で手を振っているマリヴォンヌです。かなりの変わり者と聞いていましたが、ハッキリ言ってあれは変態です。

 どれくらい変態かと言うと、訓練が終わって汗をかいているアナスタシアやジョゼットを見て、鼻息を荒くしながら「オイシソウ」は無いでしょう。何時暴走するか分からなくて、一時期は戦々恐々としていました。一応本人が「イエス ロリータ の〜 タッチ」とか「本人の同意が無ければしないわヨ〜」とか、イマイチ不安が残る事を言っていました。

 そしてジャネットが「ギルバート様も守備範囲内だから、2人きりになる時は十分注意して」等と口にしたのです。それに対して「私に手を出そうとしたら、簀巻きにしてやります」と反論したら「それじゃご褒美になっちゃうわ」と言われた時は、本当に如何しようかと思いました。機会が有ったにもかかわらず、実際に誰かに手を出した事が無い事と、ジャネットがストッパー役をやってくれているので大丈夫だと思います。

 幸いマリヴォンヌは、不味い相手を見分ける目と“擬態レベルの猫をかぶれる才能”もあります。また、親しい相手に自身を偽るのを良しとしない性格らしく、ドリュアス家で彼女の性格はあっという間に認知されてしまいました。

 私は周囲の反発
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