第10話 過去と現在の違い
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「ルイン…食べられるの?」
「………そんなの当たり前じゃない。食事はレプリロイドの娯楽の一つじゃない。エネルギーの補給も兼ねてるんだから……もしかして今のレプリロイドには食事を摂る機能もないの?」
「え、ええ……」
「うわあ、この時代のレプリロイドって、みんな大損してるね。昔のレプリロイドは食物をエネルギーに変える機能があったんだよ。とにかく、あそこの喫茶店で何か食べよう」
ルインが喫茶店のドアを開くと、カランカランと軽快な音を立ててドアベルが鳴った。
「いらっしゃい」
「どうも。さあ、行こう。ゼロ、シエル」
シエルはこういう店に入るのは初めてで、ルインもここに入るのは初めてだろうに全く動じた様子はない。
そういうところも凄いとシエルは思ってしまう。
「んー、すいません。Aランチ三人分。お願いします」
残りの金額を確認し、メニューを読んで適当に注文する。
しばらく待つと、オムライス、サラダ、スープ、デザートにチョコチップの入った小さなケーキが運ばれてきた。
ルインはオムライスを一口頬張り、ゼロも見様見真似で料理を口に運ぶのを見て、シエルも慌てて料理を口に運んだ。
「どう?久しぶりの料理の味は?」
「……悪くない。何故か懐かしい気がするな」
「本当に美味しいわ」
料理を食べ終え、代金を払うと店を出てレジスタンスベースに帰るためにネオ・アルカディアの居住区から離れる。
そしてネオ・アルカディアの居住区から大分離れたのを確認し、ようやく息を吐いた。
「久しぶりに食べた食べた。」
「本当。私、誰かと一緒に料理を食べるの久しぶりだわ。セルヴォやアルエットは食べられないし……」
「そうか……」
満足そうなシエルの表情を見て、今まで気にしていなかったが、レジスタンスでは人間はシエルだけで他は自分を含めてレプリロイドだ。
この時代のレプリロイドは人間の食事は摂取出来ないので、シエル一人で食べていたので、やはりシエルもどこか寂しかったのもしれない。
「もしネオ・アルカディアと和解出来たなら、レプリロイドの食事機能のことを進言してみようかしら……」
こういう食事を一緒に食べると言うのも、今の人間とレプリロイドの交流に必要なことなのかもしれない。
「いいんじゃないかな?それじゃあレジスタンスベースに戻ろうか。アルエットちゃん達も心配してるだろうし」
非戦闘モードから通常の状態に移行し、レジスタンスベースに戻ろうと通信を繋げようとした時であった。
「待て!!」
「え!?」
「ハルピュイア!?」
「見つかったか……」
三人の前にハルピュイアが降り立った。
偶然、居住区に訪れていたハルピ
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