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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第213話 広がる輪
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それを見て……レイナは震えてしまった。シノンも流石に同じだ。
だが、更に驚いたのはそこからである。
『死んでいる』と言っていたのに、その数秒後、《ソイツ》が起き上がったのだ。
明らかに《人》ではない表情をして、レオンに襲いかかったのだ。そこから、ゲームは始まり急いで彼を救出した。
それからは、早かった。
突然暴走車が突っ込んできたかと思えば、その衝突で車は大破、炎上。何とか逃れたのだが、レオンとは、燃え盛る車を挟んでしまって、且つ狭い道路だった為、合流する事が出来なかった、だから3人と1人に分かれた。『警察署で合流しよう』と言う事だ。
その警察署に行くまでも 本当に沢山、ゾンビ達は現れた。一体何処に隠れていたんだ? と思える程に街中に溢れ出てきた。青ざめるレイナを何とか助けながら、シノンとリュウキは無事に目的地へと到着。
レオンを探していた時に、小さな女の子にあったのだ。たった1人で この修羅場に。レイナは怖がっていたけれど、その少女に出会って気を取り戻すと、慌てて助けようとした。たった1人でこんな危ない場所にいたら! とだ。
その容姿から、何処となくレイナは ユイを連想させたのだろう。
だけど、追いかけると その少女は怖がってしまって、逃げてしまったのだ。
このイベントの最終目的は、街からの脱出であり、その過程で他の生存者の救出。と言う訳だった。
「さて、一気に進めようか」
「ええ」
「う、うんっ! 待っててね! えと まだ名前……判らないけど、きっと助けるからっ!!!」
目的がはっきりし、レイナも元気を取り戻した、といえばおかしいが とりあえず何時も通りのレイナに戻った。
第3回BoBの優勝者と元血盟騎士団副団長・補佐。
優秀な兵士と言えば、これ以上無い布陣だろう。
そして、その日のGGO内でのイベントは、サービス開始初日、最高スコアを叩き出し、また《Mスト》で持ち上げられる結果になるのだった。
〜エギルの店 ダイシー・カフェ〜
何時も通り、スローテンポなジャズが流れ出る。あの殺伐とした世界が、恐怖の世界が嘘の様だった。あの世界の街中も何処となくひと世代前の印象もあったが、それが更に恐怖を掻き立てる切欠でもあったのだ。
「ははは! よくやったな? レイナ。お前さん、アスナと一緒で怖いの苦手だったんじゃないのか?」
カウンターの向こう側に絶つ、チョコレート色の肌を持つ巨漢。まさに、歴戦の兵士といってもいいであろう風貌の男、GGOの世界ででも十分通用する壁男、エギルがワイングラスを拭きながら、笑
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