第15話グリセルダの亡霊
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・・今気付いたこととあの仮説が合えばーーー
「謎は全て解けた!」
「ライリュウくんそのセリフどっかで聞いたことある!問題になったりしないよね!?」
オレのセリフは今どうでもいい。
二次製作ですからね(by醤油
「圏内殺人・・・そんなものを実現する武器も、ロジックも、最初から存在しちゃいなかったんだ!」
そう、つまり誰もーーー
第三者side
ここは第19層・十字の丘。ここにある一本の大きな木の前に設置されている墓、その前に膝をつく一人の男がいる。
「グリセルダ・・・俺が助かるにはもう、あんたに許してもらうしかない」
名を《シュミット》。現在攻略組の大型ギルド、《聖竜連合》のディブェンダー隊の槍使いであり、この墓に名を刻まれた女、《グリセルダ》が率いていたギルド、《黄金林檎》の元メンバーである。
彼は腕を前に地についている膝の前に置き頭を下げる。
「すまない、悪かった!許してくれグリセルダ!俺は、まさかあんなことになるなんて思ってなかったんだ!」
シュミットは今は亡きグリセルダに謝罪の言葉をあげる。
ーーー本当に?ーーー
「!?」
突如響く謎の女性の声。それを聞いたシュミットは短く驚愕の声をあげた。
ーーー本当に、本当に・・・ーーー
鳴り響く謎の声に、恐怖に身を震わせるシュミット。その彼に怪しく迫る"影"。その気配を察知したシュミットは慌てて後ろを向く。そこにいたのはーーーただの《ウウサギ》。彼は安心したように息を大きく吐き。前に向き直る。だがそこにはーーー
「何をしたの?あなたはわたしに・・・何をしたの?シュミット」
グリセルダの"亡霊""ーーー彼女の姿を見たシュミットは口を抑え、恐怖に顔を染める。その亡霊が手に持つのはーーー罪の蕀。先日、シュミットと同じ《黄金林檎》の元メンバーである《カインズ》を本来死ぬことはありえない《圏内》で殺した物と同じ槍であった。
「うぅ!お、俺はただ、指輪の売却が決まった日、いつの間にかベルトポーチにメモと結晶が入ってて!そこに指示が!」
「誰のだシュミット?誰からの指示だ?」
自分が犯した過ちを自供したシュミットの耳にもう一人、男の声が入った。シュミットはその人物の姿を確かめるために顔を上げた。そこにいたのはーーー
「グリムロック!?あんたも死んでたのか!?」
《グリムロック》ーーーこの世界における、グリセルダの夫である。目の前にいるグリセルダの亡霊と共にいる
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