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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十話 文化祭
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子達も女子達で瑠璃の事で頭が一杯のようだ。
「うぅん……?」
そんな中、頭を傾げているのはアリサだ。
「?どうしたの、アリサ?」
「頭でも痛いの?」
「見当違いも甚だしいわよ、アリシア。違うわ、あの瑠璃って人よ」
「?瑠璃さんがどうかしたの?」
「いや、ね……何だか、あの人、前にもどっかで見たような気が……えっと、あれはどこだったかな……」
どうやら、アリサは過去に出会った事があるのか。その記憶を必死に手繰り寄せようとしている。
「アリサちゃん、そろそろ開店やで。考え事は後や、後」
「あ、ちょっとはやて!もうちょっと思い出せそうだったのに!」
はやてはアリサの腕を掴み、そろそろ開店だから手伝ってくれとばかりに引っ張る。
それによってアリサは考えていた事が頭から消えて、はやてに文句を言った。
しかし、はやてはそ知らぬ顔でアリサを連れて行く。
こうして、喫茶「グリーン」は開店した。
「はい、こちら、オレンジジュースと特製のケーキとなります」
瑠璃は可愛らしいエプロンに身を包み、接客をそつなくこなしていく。
その腕前に客や、果てはクラスメイトまでも感心していた。
何というか、上手いのだ。客の捌き方が。
ある一例を挙げてみよう。
客が何にしようか迷っていた時だ。
『うぅん、何にしようかな……』
『お客様、何か悩み事がおありで?』
『はい?』
『ああ、先ほどからずっとメニューを見てうんうんと唸っておられましたから……」
クスクスとはにかむ。
『あ、すいません。迷惑でしたか?』
『いえいえ、迷惑ではありません。むしろ喜ばしい事です』
『え?』
『悩まれるという事はそれだけどれも美味しそうという事。それが調理されている皆の耳に届けば彼らも喜びますので』
『そうだね、どれも美味しそうで、迷っちゃうんだ……』
『でしたら、こちらのセットメニューなどはいかがでしょうか?』
『え?セットメニュー?』
『はい、こちらはジュースにお好きなケーキをお選びいただけます。しかも、どれを選んでいただいても値段は変わりません。さらに、今ご注文されたお客様には喫茶「翠屋」で使用できるクーポン券がついてきます。こちらのクーポン券をご使用されれば、翠屋のケーキが一品無料で食べられるんですよ?』
『えっ?それ本当なの?』
『はい、今ここだけのお得な情報です』
『じゃあ、この翠セットにしようかな』
『はい、かしこまりました。少々お待ちください』
このように助言をし、客を見事に捌いていく。
その手腕たるや、凄いとしか言えなかった。
「やあ、来
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