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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十話 文化祭
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どから貧乏ゆすりばっかりしている。

「ま、まあまあ、その内来るって……」

るいはそう宥めるがそんな確信はどこにもない。

しかし、全の事を前世から知っているため人となりは知っている。こういう事には絶対に参加するし、やるといったらやる人だった。

だからこそるいは信じている。全がやってくる事を。

「え?あの、貴方は……」

と、ドアの法でお釣りの確認をしていた女子生徒が何やら声をあげる。

「すいません、橘全のクラスはこちらでよろしいですか?」

そんな女性の声が響き、教室にいる全員が一斉に声のなる方へと顔を向ける。

そこには、綺麗な女の子が立っていた。黒髪を肩ほどまで伸ばし、前髪を可愛らしいピンク色のピンで留めている。背丈は皆と変わらない位だろうか。目元もくっきりとし、とても快活な感じを醸し出している。

「あの、失礼ですが、貴方は……?」

「ああ、申し遅れました、私橘瑠璃(るり)と申します。今日は全が来れなくなってしまったので急遽、私が代理という形で来させていただきました」

「え?橘って……もしかして、橘君の……?」

苗字の所に疑問を抱いた生徒が瑠璃に聞く。

「ええ、全は私の弟にあたります」

「「「「「「「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!????????」」」」」」」

教室にいた全員が驚愕する。まさか全に姉がいるとは思いもしなかったからだ。

「えっと、全が来れなくなったというのは……?」

アリシアが聞く。

「全は昨日、体調が優れなくなりまして……熱を測ってみたら39℃あったんです。ですので、今日は大事を取って休ませていただきました。でも、それではクラスの皆に迷惑がかかると言ってどうしても行くと言ったのででは、私が代わりに行きますという形で……」

「いやいや、大丈夫なんですか!?自分のクラスは!?」

「ああ、大丈夫です。私、ここの学校には通っていないので。それで、制服も持ってきているのですが……どこで着替えればいいでしょうか?」

「あ、えっと。そっちにスペースがありますので……」

「ありがとうございます」

瑠璃はそう言ってペコリとお辞儀をすると脱衣スペースに入っていった。

「な、なあ。今の人、すげぇ可愛かったな?」

「もしかして、彼氏さんとかも既にいるんじゃねぇか?」

「いやいや、流石に小学生で早くねぇか?」

「うぅん……」

男子達はすぐさま集まりだし、何かを呟き合っている。

「何だか、お上品な人だったね」

「うん、立ち居振る舞いも結構毅然としてたし……」

「ああいう人が本物の上流階級なんだろうねぇ……」

「「「「わかるわかる!」」」」


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